唐桃の読んだもの。

読んできた本や漫画を、徒然に紹介していきます。

2021-01-01から1年間の記事一覧

超能力要素のあるミステリーを読みました。~大山誠一郎「ワトソン力」、西澤保彦 「完全無欠の名探偵」、井上夢人「風が吹いたら桶屋がもうかる」

「例えば――手品はオカルトではないね?」 「当たり前だ。あれは見せ物じゃないか。不思議に見えるが――種がある」 「そう。手品には種がある。種があると知っていて僕等は手品を楽しむ。 種があることについて非難はしない。じゃあ超能力はどうだね?」 京極…

和田誠の関わった本を読みました。~「ほんの数行」、「もう一度倫敦巴里」、平野レミ「新版 平野レミの作って幸せ・食べて幸せ 」

12月19日まで、東京オペラシティで和田誠展が行われています。 wadamakototen.jp それがあんまり楽しかったので、 お近くで行われましたらぜひ、とおすすめしたいです。 これから熊本、新潟、北九州、愛知と巡回するそうですよ~。 illustration-mag.jp …

好きな小説10選  

はてなブログ10周年特別お題「好きな◯◯10選」より。 アイウエオ順に並べてみます。 ・有栖川有栖「ダリの繭」 ・池澤夏樹「マシウス・ギリの失脚」 ・伊坂幸太郎「あるキング」 ・岡田淳「こそあどの森の物語」 ・恩田陸「ドミノin上海」 ・クラフト・エヴィ…

おすしについて書いている本を読みました~小西英子「のりまき」、おいしい文藝「はればれ、お寿司」

小西英子「のりまき」がおいしそうだったので、今日はお寿司についての話を。 のりまき (幼児絵本シリーズ) 作者:小西 英子 株式会社 福音館書店 Amazon この絵本は、まきすをしくところから始まるのですが、 あまりにも普段使わないものだから、あれはなん…

あずきやあんこの本を読みました。~荒井真紀「あずき」、おいしい文藝「ずっしり、あんこ」、芝崎本実「あんこのことがすべてわかる本  つくる、食べる、もてなす」

10月13日は豆の日だと、最近知りました。 mame-no-hi.jp 大豆は前回の記事で紹介したので、今回はあずきを描いている本を紹介します。 あずき (かがくのとも絵本) 作者:荒井 真紀 福音館書店 Amazon 荒井真紀「あずき」 おめでたい席には「お赤飯」、お…

豆と、大豆から作られたものの本を読みました。~長谷川清美「日本の豆ハンドブック」、高野秀行 「謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉―」、花福こざる「豆腐百珍百番勝負」

農作物の研究所で、アルバイトをしていたことがあります。 大豆畑の苗に水をやったり、花の数を数えたり、豆を種類ごとに分けたり。 ひとくちに大豆と言っても、いろんな種類があるなあと驚いたものですが、 最近その時のことを思い出す本を読みました。 日…

服についての本を読みました。~ 久世番子「神は細部に宿るのよ」、大田垣晴子「日用服飾事典」

新井素子が、エッセイでこういうことを書いていたんです。 たしか、吾妻ひでおのイラストがかわいい「ひでおと素子の愛の交換日記」。 手元にないので記憶で書くと、 自分は時々、インタビューとか受けて雑誌に載る。それで、写真を見た人から「いつも同じ服…

幽霊の出てくるミステリーを読みました。~ 有栖川有栖「濱地健三郎の霊なる事件簿」、赤川次郎「怪談人恋坂」

幽霊や怖い話といえば夏のもの、という印象があります。 8月のうちに、そんなミステリーを紹介します。 濱地健三郎の霊なる事件簿 濱地健三郎シリーズ (角川文庫) 作者:有栖川 有栖 KADOKAWA Amazon 有栖川有栖「濱地健三郎の霊なる事件簿」 心霊探偵・濱地…

雨が印象的な本を読みました。 ~ 佐藤秀明「雨のくに」、吉田篤弘「流星シネマ」 、武田康夫「虹の図鑑 ーしくみ、種類、観察方法ー」

最近は晴れている日がほとんどで、太陽がかんかん照りつけるこのごろ。 ちょっと涼しくなりたくて、今日は雨が印象的な本を紹介します。 雨のくに ピエブックス Amazon 佐藤秀明「雨のくに」 雨の写真を撮り歩くということは 果てしなく歩き続けることだと気…

写真が楽しい絵本を読みました。~谷川俊太郎「なおみ」、今井昌代・ヒグチユウコ「カカオカー・レーシング」、 マーガレット・ワイズ・ブラウン「せかいをみにいったアヒル」

絵本といえば、名前通りに絵を主としたものが多いのですが、 写真をメインにした絵本、というのも結構あるのです。 こんな賞もありました↓ shashinehon.jp 本の中の世界が、絵とはまた違うかたちで立体的にあらわれるところが好きです。 今日はそんな絵本に…

藝大について書いている本を読みました。~あららぎ菜名「藝大受験ものがたり」、二宮敦人「最後の秘境東京藝大 天才たちのカオスな日常」

ブルーピリオド(10) (アフタヌーンコミックス) 作者:山口つばさ 講談社 Amazon を読んだので、今日は藝大についての本を紹介します。 私がはじめて芸大というものを知ったのは、 投稿雑誌「ファンロード」に連載されていたレポ漫画でした。 作者が予備校…

大阪が舞台の本を読みました。~ 平野暁臣「「太陽の塔」岡本太郎と7人の男たち」、東野圭吾「浪花少年探偵団」、津村記久子「まぬけなこよみ」

これまでで2回、大阪に行ったことがあります。 1度は修学旅行の時。とはいえその時はUSJに行ったようなもので、 もう1回はみんぱくに行ったようなものでした。 モノレールに乗っていると、丘からぬっとあらわれる 太陽の塔が印象的でした。 「太陽の塔」岡…

Junaidaの本を読みました。~「怪物園」「michi」「の」

ぼくらの町に、怪物たちが、やってきた。 怪物園 (福音館の単行本) 作者:junaida 発売日: 2020/12/04 メディア: 単行本 先日3冊目の絵本「怪物園」を出版した画家のjunaidaは、 伊坂幸太郎「逆ソクラテス」の表紙の方でもあります。 まずはこちらのインタビ…

修道士が登場する本を読みました。エリス・ピーターズ「聖女の遺骨求む」、青池保子「修道士ファルコ」 、山田正紀「天正マクベス」

喜国雅彦の「本格力」が面白かったので、 そこに出てきた小説を紹介します。 聖女の遺骨求む ―修道士カドフェルシリーズ(1) (光文社文庫) 作者:エリス ピーターズ 発売日: 2003/03/12 メディア: 文庫 エリス・ピーターズ「聖女の遺骨求む」 時代で言うと12世…

小学校の先生だった人が書いた本を読みました。~岡田淳「プロフェッサーPの研究室」、はやみねかおる「めんどくさがりなきみのための文章教室」、さとうかよこ「鉱物きらら手帖」

出先の図書館で 岡田淳「プロフェッサーPの研究室」を読み、 小学校のころも、この人の本をよく読んでいたな、と思い出しました。 それがきっかけになったのか、最近ちょくちょくめくっています。 今の言葉でそのとき感じたことを思い起こせば、 周りも自分…

砂漠の本を読みました。~伊坂幸太郎「砂漠」、村山由佳「遥かなる水の音」、美奈子アルケトビ「砂漠の我が家」

パソコンを新しくして、 画面の見え方ががらりと変わりました。 変換機能や速度も上がってうれしい限り。 これからも、ぼちぼち更新していこうと思います。 最近読んだ、伊坂幸太郎の「砂漠」がおもしろかったので、 今日は砂漠について書かれた本を紹介しま…

ちょっとお休みします。

閲覧ありがとうございます! 長年使っていたパソコンが、とうとう動かなくなりました。 CDが聞けなくなっても、モニター中央に謎の線が入ってとれなくなっても、 だましだまし使っていたのですが・・・ 新しいものを手に入れるまで、次の更新はお待ちくださ…

仕事を紹介する本を読みました。~三浦しをん「ふむふむ」、グレゴリウス山田「十三世紀のハローワーク」、ナンシー・リカ・シフ「世にも奇妙な職業案内」

水仙が咲き出してだんだん春、と思ったら寒さがぶり返してきて、 毎年のことながらあと2ヶ月くらいでコートがいらなくなるのが 不思議です。 今日は、いろんなところでのお仕事の本を紹介します。 グレゴリウス山田「十三世紀のハローワーク」 中世欧州を中…

童話が原作にある本を読みました。~斉藤洋「サブキャラたちのグリム童話」 安堂友子「マチ姉さんの妄想アワー」おのでらさん「コミケ童話全集」

今は子どもむけになっている昔話や童話は、 本当は残酷なものだったのだ・・・という設定のマンガや小説が、 流行ったときがありました。 今はもう、定番になっているのでしょうか。 www.kawade.co.jp新装版として、新しく出版されたそうです~。 これも読ん…

科学者について書いた本を読みました。~かこさとし「科学者の目」、高野文子「ドミトリーともきんす」、STANDARDBOOKS

かこさとし「科学者の目」がおもしろかったので、 今日は科学者の本を紹介します。 kakosatoshi.jpかこさとしは からすのパンやさんや、だるまちゃんとてんぐちゃんなどの 絵本でも有名な人なので、こんな絵も描くんだねえ、というのが 第一印象でした。名前…