2018-01-01から1年間の記事一覧
ほとんど音も立てずに動く。すばやい。 思わぬところから出てくる。 人の近くにいるのに、人とは違うものを見ているような気がする。 だから、猫はホラー作品とも相性がいいのだと思います。 私にとってのそのはじまりは、やはりポーの黒猫でしょうか。 動物…
現代社会でのミステリ小説も好きですが、 特有の背景をもつものも、また違うおもしろさがあると思います。 その時代や、場所だからできるトリックがあったり、 価値観や決着のつけかたが違っていたり。 なので、今回は江戸時代が舞台のミステリーを紹介しま…
東急池上線、長原駅から歩いてほど近いところにあるのが、 wagashi asobiのアトリエです。 wagashi-asobi.com ここで売っているお菓子は、絞りこまれた2種類。 ドライフルーツの羊羹と、ハーブの落雁です。 羊羹も落雁も、私にとっては 出されたら食べるけど…
自然破壊が叫ばれているのはずいぶん前からですが、 さすがに外を歩いているとき、草の一本も目に入らないというのは なかなか特殊な環境ではないかと思います。 とはいえ、その名前や植生を知っているかと言えばそれも微妙な話。 よく見るあの草、草むしり…
エラ・フランシス・サンダース「翻訳できない世界のことば」 の、 新刊広告からこの本を知りました。 同じシリーズになっているんですね~。 ここで紹介されているのは、 50の「近代化とともに使われなくなった、人間味あふれる」単位。 たとえば髭秒、は1秒…
青土社 ||ユリイカ:ユリイカ2018年10月号 特集=図鑑の世界 もともとこの雑誌は好きで、よく読んでいたのですが 今回は特に読み応えがありました。 あの図鑑ができるまでにはこういう過程があったのか、 こんな目的で作られていたのか、こんな工夫があった…
www.youtube.com9月23日(日)まで、日本橋高島屋で 「MINIATURE LIFE展 ~田中達也 見立ての世界~」 が行われています! 上記のムービーに使われているジオラマも展示されていて、 いろんな角度から見てきました。 この方の作品の中では、ブロッコリーがサバ…
ばーっと汗をかいて、熱くてのどがかわいて、 疲れているときのビールはいいですよね。 炭酸の刺激も、あの苦味もひときわおいしく感じられる。 グラスが冷えていればもっといい。 今日はそんなおいしさを実感できる本を紹介します。 大学の友人4人が、迷い…
www.miraikan.jst.go.jp 日本科学未来館で10月18日まで行われている 「デザインあ」展を見に行きました。 ここではお弁当に入った梅干しの気持ちを知ることも、 デッサンをしてみることも、歯車となって回りながら通路を進むことも、 四方を囲むスクリーンに…
立って歩けるようにもなれば、 それは靴を履くこととほとんど同じ意味でありました。 これまで履いてきた何十足を思い出すような、 靴について書かれた本を紹介します。 この本、ジョン・ピーコックの「Shoes」では、 3000年以上前のサンダルから現代の…
現在、両国駅近くにあるすみだ北斎美術館では 8月26日(日)まで「ますむらひろしの北斎展」が行われています。 この人の漫画を小学生の時知ってから、 もう10年以上読みつづけているので嬉しく、 私も会場を行ったり来たりしながらじっくりと楽しみました。 …
漫画や小説では、 ときどきキャラクターや物語の初期設定が載っているものがあります。 私は以前から、そういうものが好きでした。 たぶん、最初に意識したのは 和月伸宏の「るろうに剣心」だったと思います。 このキャラのモデルにしたのは誰か、デザインは…
写真のようにリアルな作品を、絵画という形で見せる。 それが写実画です。 とはいえ、定義は様々あるようで 写実絵画を専門に収集している、ホキ美術館のHPによれば 「写実絵画とは物がそこに在る(存在する)ということを描くことを通して しっかり確かめよ…
私がインドをはじめて意識したのは、椎名誠のエッセイででした。 たしか本文に、 車に乗ったときに窓から入る風が、 ドライヤーを吹きつけられているようだ と書かれていて、それが印象に残っています。 子供心に、熱風を感じました。 そんなインドで作られ…
鉄腕DASHで、企画「俺たちのDASHカレー」がはじまったとき、 私もカレーを食べていました。 何をどう入れても大概の場合どうにかなるものが、カレー。 学校でも、家庭でも、カレーと無関係に過ごしてきた人は 少ないんじゃないかと思うくらいです。 なので、…
起きてご飯を食べてお仕事してちょっと好きなことをして その他もろもろもして眠る、日常。 もちろんそれは世界中で行われているものだけど、場所が違えば またいろんなところが変わってくるのだと思います。 今回は、アメリカでの日常を描いている漫画を紹…
文京区にある「弥生美術館・竹久夢二美術館」では、 6月24日(日)まで、「セーラー服と女学生」展が行われています。 中村佑介のポスターが印象的なこの展示では、 多くのイラストや雑誌、実物などの資料で、 セーラー服の魅力を教えてくれました。 それにち…
世に「偶然」と称するものは多々あります。 しかし、ぼくとしては、あのときのあの出会いだけに「偶然」を使いたい。 でなければ、これほど沢山の手紙を書きつづけてきた理由が わかりません。 ぱあっと、情景が浮かぶ本でした。 たとえば、桃を切る感触、 …
「光の99,965%を吸収する物質」というものを、ネットで見かけました。 ペンタブラックと名づけられたそれは、ほとんど光を反射しないので、 物があるというよりも、 ただ切り取られた暗闇があるようでした。 それがとても印象に残ったので、 今日は「くらや…
犬が飛ぶ。 跳び上がった空中で、体勢を変える。 芝生の上を駆ける、雪原を跳ねる、花畑で遊ぶ。 フリスビーに飛びかかる、 ボールに向かって跳ぶ、 大勢で柵を飛び越える。 鼻や毛並みがぴかぴかしていて、 躍動感があふれ、 見ているこちらもわくわくして…
先日、映画「空海ー美しき王妃の謎」を、見てきました。 夢枕獏の原作「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」が 好きだったので興味を持ったのですが、 なるほどここを削って、ここを付け足して、 こういう風に変えたのか、という違いが面白く、 女性の衣装や髪型、…
るてえる びる もれとりり がいく。 ぐう であとびん むはありんく るてえる。 ではじまる詩を知ったのは、 北村薫の「スキップ」ででした。 それが草野心平と結びついたのは、ずっとあとのことです。 この福島生まれの詩人は、 カエルを題材とした詩をたく…
語学というのは、習得を目ざすことではないという気持ちがある。 しゃべれるとか、話せるとか、 そんなことはどうでもいいとはいわないが、 学習をとおしてその人がふれていくもの、 みずからにおいて見出したものが 重要だという点は忘れたくない。 と、詩…
イスラエル、とちょっと検索してみると 物騒なニュースがたくさん出てきますが、 それはあくまで一面で、 美しいところ、楽しいところもたくさんあるのですよね。 今日は、そんな本を紹介します。 これは、飯田橋近くにある印刷博物館での企画 「世界のブッ…
2018年、初めての更新です。 今年もいろんな本を読んでいきたく思いますので、 よろしくお願いします。 最近は、短歌や俳句の本を読むようになりました。 とはいえ詩の歴史は長いので、 それだけではおもしろさがわからないものもあります。 わかりやす…