唐桃の読んだもの。

読んできた本や漫画を、徒然に紹介していきます。

アメリカでの日常について書かれた本を読みました。~近藤聡乃「ニューヨークで考え中」、ユペチカ「サトコとナダ」

 起きてご飯を食べてお仕事してちょっと好きなことをして

その他もろもろもして眠る、日常。

もちろんそれは世界中で行われているものだけど、場所が違えば

またいろんなところが変わってくるのだと思います。

今回は、アメリカでの日常を描いている漫画を紹介します。

 

ニューヨークで考え中

 最近2巻が発売された、「ニューヨークで考え中」では、

 主に2015年から2017年にかけての日常を描いています。

 

著者は今年で、渡米して10年になるそうですが、

「水が合ってしまうと帰れなくなります」と書いていて、

帰ってきたと言える場所は自分で作れるということを思いました。

 

また、印象に残ったのは、ローズマリーについてのことです。

食べたら味を思い出すけど食べないと思い出せないもの、として

出てきたのですが、そういうものが私にもある気がしました。

なんだったかは、今思い出せないのですが。

 

六本木の森美術館では、9月17日まで

近藤聡乃のアニメーションが見られます。

大きな画面でうれしい!

 

またアメリカでの暮らし、と言えば

このマンガがすごい!」にもランクインされていたこちらを。

サトコとナダ 1 (星海社COMICS)

 サウジアラビア出身のナダと、日本出身のサトコ。

留学生の二人がアメリカでルームシェアをする4コマ漫画です。

共同生活の中でお互いを知り、成長していく姿に、

清々しさを感じました。

 

著者はインタビューで、

留学するってことは異国の文化を学ぶことだけど、

自分の国の文化を紹介することでもあるから

より深く学ばなければいけない、と書いていました。

 

漫画が楽しい、キャラがかわいいというのももちろんあるのですが、

それぞれの違いを受け入れるということの大切さも伝わりました。

違う場所で生まれ育ち、違う生き方をしてきた人と

近しく生きるというのは、ひとつの異世界交流ですね。