文京区にある「弥生美術館・竹久夢二美術館」では、
6月24日(日)まで、「セーラー服と女学生」展が行われています。
中村佑介のポスターが印象的なこの展示では、
多くのイラストや雑誌、実物などの資料で、
セーラー服の魅力を教えてくれました。
それにちなんで、今日は制服について書かれた本を紹介します。
まずは上記のイベントでもイラストが展示されていた、こちら。
この本では、
東京都心部を中心にした私立学校の制服のイラストと一緒に、
それぞれの学校の特色、行事や校風なども紹介されています。
制服の着こなしかたや、プリクラ・携帯・ルーズソックスなど
90年代後半からの流行も描かれていて、
当時のことがわきあがってきたりしました。
「日本を代表する制服愛好家」ともいわれる森伸之は、
こちらの本でもイラストを描いています。
この本は、エッセイストの酒井順子が、
セーラー服をはじめとした各種制服を着てみて、
それについて考察していく、というもの。
着てみるのは学校の制服だけではなく
タカラジェンヌ、ゴスロリ、ビーチバレー、巫女装束に養蜂家、等々・・・
特別な職業、特別な立場の人が身につけるものです。
「形から入る」ことでわかる機能性や所属感について、
著者の考察が時に生々しく、
また自分ではないものになりきる楽しさが、伝わってきました。