唐桃の読んだもの。

読んできた本や漫画を、徒然に紹介していきます。

弁護士が活躍する話。~「逆転裁判」、芦辺拓「森江春策の災難」

最近、こたけ正義感さんの実況「逆転裁判」を、少しづつ見ています。

弁護士免許を持っている人なので、本職ならではの話も入って、

キャラクターのアテレコも雰囲気があって、

ゲームを楽しんでいることが伝わり、見ている方も楽しくなります。

 

www.youtube.com

と、動画を見ていたところ、

たきりょうこの漫画に成歩堂風の人が出てきて、

弁護士のイメージとして強いものがあるのだと思いました。

shinwazenki.com

この、親和全期会というのは

東京弁護士会内の司法修習終了15年以内の若手の会」だそうです。

 

弁護士といえば、こちらのシリーズがおすすめ。

芦辺拓「森江春策の災難」

《森江法律事務所》にかかってきた敏腕女性検事・菊園綾子からの電話は、花村カオルという札付きのワルが身辺をかぎ回っているようだから気をつけろと警告するものだった。その数分後、コート姿の怪しい人物が《森江法律事務所》に入ってゆき、直後に死体で発見される。果たして、森江春策の事務所でいったい何が起きたのか? 一風変わった犯人当てである表題作をはじめ、森江春策がヘンリー・メリヴェール卿と共演する「密室法廷」や神津恭介、星影龍三とともに密室について語り合う「架空座談会」、鉄人28号の物語世界へと読者をいざなう「寝台特急あさかぜ鉄人事件」、舞台劇の脚本として書き下ろされた「探偵が来なけりゃ始まらない——森江春策、嵐の孤島へ行く」など、日本一地味な探偵・森江春策が活躍する十三編の異色な事件簿! 「年譜・森江春策事件簿〔第二版〕」も特別収録!

 

「日本一地味な探偵の華麗な事件簿」と表紙に書いているように、

この弁護士兼素人探偵は、誰かに面倒を見てもらわないといけないような

社会性のない天才ではありません。

まっとうな正義感と常識を持つ社会人なので、

異様な事件も安心感をもって楽しむことができます。

 

最近ヴァン・ダイン「ベンスン殺人事件」を読んでいますが、

マチュア探偵ファイロ・ヴァンスの友人として地方検事が登場しました。

まだ最初の方ですが、続きが楽しみです。

証券会社の経営者ベンスンがニューヨークの自宅で射殺された事件は、有力な容疑者がいるため、解決は容易かと思われた。しかし捜査に、尋常ならざる教養と才気をもつファイロ・ヴァンスが加わり、事態は一変する。物的・状況証拠を否定するヴァンスが用いる、心理学的推理とは? 巨匠のデビュー作にして、米国本格ミステリ黄金時代の幕開けを告げた記念碑的傑作、新訳で登場。