幽霊や怖い話といえば夏のもの、という印象があります。
8月のうちに、そんなミステリーを紹介します。
この世界では幽霊がいて、人間に何かしらの影響をもたらす。
ということを前提とした、ミステリーです。
仕事と恋愛感情をごちゃ混ぜにしたり、助手の志摩ユリエが
差別や嫌がらせを受けたり、社会からプレッシャーをかけられるような、
つまり読んでいてストレスになる描写がほぼなくて、
安心して霊の怖さと、探偵の推理に没入できました。
宝塚でミュージカルにになってたんだ・・・!
謎の死をとげた姉の葬式の場で、郁子が伝えられたショッキングな事実。その後も郁子のまわりでは次々と殺人が起こって……不穏な事件は血塗られた人恋坂の怨念か。生者と死者の哀しみが人恋坂にこだまする。
この本の主人公、郁子ははじまりの時点で9歳。
そして、それから7年後に事件が再び動き出します。
<序><破><急>の章立てや演劇的な場面が楽しく、
まとわりつくような怨念にぞっとする、母の愛と呪いの小説だと思いました。
こんなシリーズも出ていたんですね~。
と、記事を書いていて思い出した小説があります。
主人公である語り手は、はじまりの時点で死んでいます。誰かに殺されたのです。
そこに天国からのお迎えが来るのですが、
誰にどうやって殺されたのかわからないままでは死ぬに死ねない。
そこで・・・時間を戻してもらうかその場面を見せてもらうかして、
自分を殺した犯人は誰か推理する、という短編でした。
作者やタイトルは覚えていないのですが、あらすじレベルでの内容やエピソードは覚えている。
そういう本や漫画は、他にもいくつかあります。
縁があったらまた読めるでしょう。