最近は晴れている日がほとんどで、太陽がかんかん照りつけるこのごろ。
ちょっと涼しくなりたくて、今日は雨が印象的な本を紹介します。
雨の写真を撮り歩くということは
果てしなく歩き続けることだと気がついた。
四季それぞれの雨が、各地の写真と一緒に紹介されています。
夏の雨でいえば、
人が駆け込んでくるような激しい雨は、主従雨(あらぶりのあめ)。
伊豆地方の船乗りの言葉から、筍梅雨(たけのこづゆ)。
竹林に降る雨を竹雨(ちくう)。梅雨入り時期の雨を墜栗花(ついり)。
虫時雨は虫の声を、川音の時雨(かわとのしぐれ)は水音を雨にたとえたそうです。
雨の名前を知ることは、花の名前を知るように、1つ1つが印象深く記憶に残ります。
人生の季節は冬に向かっているけれど、
何度でも再生し、何度でもやり直せる。
見えないもの、聴こえないものを大切に紡いできた、
優しい物語の名手による待望の長編小説。
都会のへりの窪んだところにあるガケ下の町。
僕はその町で、〈流星新聞〉を発行するアルフレッドの手伝いをしている。
深夜営業の〈オキナワ・ステーキ〉を営むゴー君、
メアリー・ポピンズをこよなく愛するミユキさん、
「ねむりうた」の歌い手にしてピアノ弾きのバジ君、
ロシアン・コーヒーとカレーが名物の喫茶店〈バイカル〉を営む椋本さん、
ガケ上の洋館で、〈ひともしどき〉という名の詩集屋を営むカナさん――。
個性的で魅力的な人々が織りなす、静かであたたかな物語。
印象的な雨の描写がたくさん出てきます。
少年のころ、森で友達がケガをしたときの雨。
中学生のころの、ボートで川を下るときの雨。
またとない音楽が紡がれる夜の雨。
今見ているものと絡まるように、昔のことが思い出されて、
すくいあげられた昔が、今とも、未来ともつながっているのだと思いました。
そして、雨の後には虹が見られます。
さあ、虹を見つけに出かけよう!
「虹」とは何か、どんなときに見られるか、虹の仕組みから、種類、探し方、撮影方法まで、220点もの写真・イラストとともに解説。さらに、虹を取り巻く文化の紹介やコラムにより、虹の知識も深まります。
作者は元高校教諭で、”空の探検家”としても活動しているそうです。
この本では、なかなか見られないような虹についても詳しくなれます。
二重の虹、白い虹、飛行機から見える虹、丸い虹、
虹ではないけど虹色の自然現象・・・
どういう理由でおきるかわかっていても、やっぱり虹は不思議なもので、
見つけたら近くの人に知らせたくなります。