久しぶりの更新です。
おもしろい本はたくさんあっても、今年はなかなか記事をかけなかったので
来年はもうちょっと頻繁に更新していきたいところです。
漫画家を夢見るティーンエイジャー島袋全優は、原稿とバイトに明け暮れる毎日を送っていたが、いつしかトイレに行くたび便器が血まみれスプラッター状態に。はじめは腸炎と診断されるものの入院治療でも一向に容態は回復せず……改めて検査を受けてみると実は腸炎ではなく難病特定疾患「潰瘍性大腸炎」だった!? 「取材」と称して入退院を繰り返し、片手にGペン、片手に点滴を携えたエキスパート患者の筆者が、発病した学生時代から商業デビューを果たして漫画家になってからも続く闘病生活の実体験をもとに明るく描く奇跡のギャグコミックエッセイ。読後、貴方はこう思うはず……「セカオピ、めちゃくちゃ大事」。
「あたし 大腸がないの」という台詞から始まるこの漫画。
原因不明の難病で入院生活をくりかえす日々をつづったエッセイコミックです。
作者は寛解、退院して、物語も全10巻で今年完結しました。
退院したと思ったら緊急入院するような、急に変化する病気のことも、
日常のことも、家族や友人のことも、パロディ満載で愉快に描かれています。
沖縄についてもちょっと知ることができました。
おせちに天ぷらや厚揚げが入っているとか、東京との距離感とか。
腸にやさしいレシピもたくさん紹介されています。
「人間なんてしょせん食べて出すだけ」。なるほど。ではそれができなくなったらどうする――個性的なカフカ研究者として知られる著者は、潰瘍性大腸炎という難病に襲われた。食事と排泄という「当たり前」が当たり前でなくなったとき、世界はどう変わったのか? 高カロリー輸液でも癒やせない顎や舌の飢餓感とは? ヨーグルトが口腔内で爆発するとは? 茫然と便の海に立っているときに看護師から雑巾を手渡されたときの気分は? 切実さの狭間に漂う不思議なユーモアが、何が「ケア」なのかを教えてくれる。
同じ病気を描いたものでも、こちらはまた印象が違います。
食べられるものがすごく少なくなることから、外界に対して拒絶的になり、
生きづらくなるということや、
病人にはこうあってほしい、という無意識の願望について。
休みのない病気というものへの患者の抵抗。
いろんなことを考えずにはいられなくなる本でした。
革命的育児漫画「私たちは繁殖している」や幾度もテレビドラマ化された「南くんの恋人」など多数のヒット作を飛ばしている漫画家・内田春菊に、2015年突如大腸がんとの告知が……! 発覚から入院・手術に至るまでのドタバタないきさつ、抗がん剤の仕組みや副作用、わき起こる体や環境の変化、そして術前術後の子4人との激動の日々……。がんと真正面から向き合いセキララに描く、著者ならではの闘病コミックエッセイ!
続編の「すとまんが」「すとまとねことがんけんしん」と共に、
そうなってからの日々を描いた漫画です。
手を洗うと指先がすごく冷たくなるとか、大腸がんの抗がん剤は髪が抜けないとか、
全然知らなかったことがたくさん書かれています。
来年も、いろんなものを読んでいきたいと思いました。