2018年、初めての更新です。
今年もいろんな本を読んでいきたく思いますので、
よろしくお願いします。
最近は、短歌や俳句の本を読むようになりました。
とはいえ詩の歴史は長いので、
それだけではおもしろさがわからないものもあります。
わかりやすい説明も加えている本を紹介します。
生涯で2万4千あまりの俳句を詠んだそうです。
その中でもおかしみの強い句、笑えるものを選んで
紹介しているのがこの本。
前書きによれば、俳句の「俳」は、
「おどけ」や「たわむれ」という意味だそうです。
たとえば有名な、
柿食えば鐘がなるなり法隆寺
で、柿を食べることと鐘が鳴ることには何の関係もないのに
結びつけるおもしろさ。ズレや意外性の楽しさ。
そういうものを、二物衝撃とか取り合わせなどというそうです。
ここでは「怖い」をキーワードに集められた古今の俳句と、
作者による解釈が収められています。
あの作家はこんな俳句を呼んでいたのか、という
発見の面白さも、初めての出会いの楽しさもたくさんありました。
14人のゲストから出されたお題を用いて、
2人の著者が短歌を詠む題詠短歌。
通して読むと、それらしい形ができていくのがよくわかります。
言葉を扱う人が作る句は、レベルが高い・・・と、
感じ入ることもしばしば。
お題メーカーなどでもいえることですが、
自分では普段使わないような言葉を使ったり、
ある程度方法を限定された中で作っていくのは面白いですね。