パソコンを新しくして、
画面の見え方ががらりと変わりました。
変換機能や速度も上がってうれしい限り。
これからも、ぼちぼち更新していこうと思います。
最近読んだ、伊坂幸太郎の「砂漠」がおもしろかったので、
今日は砂漠について書かれた本を紹介します。
入学した大学で出会った5人の男女。ボウリング、合コン、麻雀、通り魔犯との遭遇、捨てられた犬の救出、超能力対決……。共に経験した出来事や事件が、互いの絆を深め、それぞれを成長させてゆく。自らの未熟さに悩み、過剰さを持て余し、それでも何かを求めて手探りで先へ進もうとする青春時代。二度とない季節の光と闇をパンクロックのビートにのせて描く、爽快感溢れる長編小説。
語り手の北村、やませみのような髪型の鳥井、超能力が使える南、
美女の東堂、そして西島。
大学入学からはじまる、麻雀と平和と青春の話です。
この本での砂漠は、いろんな形で文章の中に出てきます。
学生は砂漠に囲まれた、小さな町に守られているのだと言う北村の恋人、鳩麦。
その気になれば、砂漠に雪を降らすことだってできるという西島。
僕たちは鳥井の砂漠を潤すことができるのだろうか、と思う北村。
どうしても分かり合えない人はいて、時には深く傷ついて、それでも時折、
予想外のところから差し込むやさしさのようなものに浮上する気分になりました。
この本では実際に砂漠に行くわけではないので、
風景や、夜の空気や、照り付ける日差しについては、こちらを。
「僕が死んだら、その灰をサハラにまいてくれないかな」。亡き周の希望を叶えるために共にモロッコへと旅立つ4人。いまの恋愛関係の行き先に不安を覚える緋沙子。近づきつつある老いにおびえるゲイのフランス人、ジャン=クロード。ふとしたはずみで身体の関係ができ、気持ちの整理がつかない幼なじみの浩介と結衣。愛の深さ、強さとは。そして生きることとは。様々な愛の形を浮き彫りにする感動長編。
360度が砂の世界というのは、どれほどのスケールなんだろうと思います。
肌がひび割れるような昼間の熱と、夜の涼しさ。
月光に照らされる砂漠、裸足の裏で感じる砂。
太陽と砂と風のほかに何もないあの場所では、生き物は死んでも腐ることさえ許されない。ただじりじりと陽に灼かれ、風に吹きさらされ、砂に削られて白い骨になり、やがては無に還っていくだけだ。命の連なりが、きれいさっぱり断ちきられる場所(p5)
そして、死がすぐそばにある本でした。
その 砂漠の広さは、こちらでも感じられます。
美奈子アルケトビ「砂漠の我が家」 「Life in the Desert 砂漠に棲む」
日本で生まれ育った人が、アメリカでアラブ出身の人と知り合い、結婚して、
たくさんの動物と砂漠に住むことになる。
砂漠の写真と、動物たちの写真集です。
広い広い砂漠に、刻々と形を変える砂の文様。
雨の後に生えるキノコ、砂の上を歩く猫、飛ぶ鳩、犬に馬、野性のハリネズミ・・・
回りに人がいないからカーテンもいらない、小高い砂丘の上に一から建てた家での
暮らしも書かれています。