10月13日は豆の日だと、最近知りました。
大豆は前回の記事で紹介したので、今回はあずきを描いている本を紹介します。
おめでたい席には「お赤飯」、お正月の「お汁粉」、ひな祭りの「よもぎだんご」、こどもの日の「かしわもち」など様々な行事で、あずきを使ったお菓子や料理が食べられてきました。なぜ、おめでたい席に、あずきを食べるのでしょうか? それは、あずきの赤い色にある思いが込められているからなのです。あずきの生長を見ていきながら、その赤い色が出来るまでを観察し、そこに込められた思いに迫ります。
あずきという植物について、1から知ることができる絵本です。
植えた種が、地面の中でどう育っていくか。
葉や花、さやとその中身が、どんな風に変わっていくか。
少しづつ違うあずきを、一粒一粒描いています。
芝崎本実「あんこのことがすべてわかる本 つくる、食べる、もてなす」
365日あんこを楽しみたい人向けの本です。
あんこ歳時記やレシピに歴史、
姫路にあるあずきミュージアムや製あん会社の訪問レポに、
全都道府県のあんこを使ったお菓子紹介など、もりだくさん。
著者は日本各地のお団子の食べ歩きをライフワークにしているのだとか。
金萬って食べたことある! 名前は知ってたけど、空也もなかって有名なんだ、
やっぱりずんだは紹介されるよね、シャトレーゼの本社って山梨にあるんだ、
大手まんぢゅうってDPZに出てたな・・・など、刺激されるところがたくさんありました。
そしてそんな、1人1人のあんライフが集まっているのはこちらです。
おはぎ、しるこ、ぜんざい、羊羹、たい焼き、草餅、桜餅、だんご。愛してやまない「あんこ」に関するエッセイを集めた「おいしい文藝」シリーズ第7弾。お好みは「こし」「つぶ」さて、どっち?
芥川龍之介の「しるこ」からはじまる一冊。
誰になんと言われようと私は「つぶあん派」という宮沢章夫が並ぶところなどおもしろく、
安藤鶴夫の「たいやき(抄)」など、この本をめくらないと読まなかったんじゃない
かと思います。ふとしたきっかけで長いつきあいとなるめぐりあわせと、
江戸弁というのか、べらんめえ口調が小気味よい文章でした。
読んだことのある人の文章でもまた違ったように読めて、アンソロジーはこういう
出会いがあるからおもしろいよなあ、と思いました。