吉本ばなな「切なくそして幸せな、タピオカの夢」 著者と父親の、そして著者と息子の、家族と食事についてのエッセイです。 まず台湾の読者向けに書き下ろされ、 そのあとに日本でも発売された本なんだとか。 知らない人との距離が縮まり、一緒にいても緊張…
さて、新年度最初の更新です。 運動会とか体育の授業とかで、走ることはこれまでも それなりにありましたが、それを「楽しい」と思ったことは ほとんどなかったように思います。 苦しくて口で息をしてしまい喉が痛くなる。 脇腹が痛くなる。汗が吹き出る。 …
私が小学生の時、休日の夕方はいつもTVで相撲が流れていました。 なので力士はテレビの人、という認識が強かったのか 両国に行ったときに、自転車に乗っているのを見たときは驚きました。 お相撲さんも普通に生活して、暮らしているんですよね。 あたりまえ…
吸血鬼が登場する小説を読んだのは、 赤川次郎がはじめてだったのではないかと思います。 そう、「吸血鬼はお年ごろ」でした。 吸血鬼と人間のハーフであるエリカと、その父親フォン・クロロックが メインとなって怪奇な事件を解決していく・・・というもの…
屋久島の森というのは一つの楽器のような、 あるいは動物や植物や昆虫が音を出しているオーケストラのようなものです。 山極寿一・小川洋子「ゴリラの森・言葉の海」 山極寿一は霊長類についての世界的権威。 屋久島でも研究を行っていたそうです。 tabisuru…
奥泉光といとうせいこうが、夏目漱石の小説について語り合う 「漱石漫談」の中で、「我輩は猫である」は猫と人との ディスコミュニケーションなんだ、という話をしていました。 猫の我輩はいろんなことを考えているんだけど、 周りの人はそんなこと思っても…
オランダの正式名称が、ネーデルラントとなったそうです。 知らなかった・・・ ネーデルラントが正式「オランダは国名ではない」と政府が宣言 - ライブドアニュース 日本とも何かと縁の深いオランダですが、 私の中のチューリップと風車というイメージから …
栃木県の小山駅近くに、猫のいる古本屋がありました。 個人でやっているような小さなお店で、 猫はおとなしくレジの近くに座っていたり、 本棚の間を歩いたりしていました。 新年最初の記事は、書店と猫について書かれた本を紹介します。 アネカワユウコ「猫…
今くらいの時期に、石垣島に行ったことがあります。 ほとんどずっと雨が降っていましたが、 冬の雨でイメージするような冷たさはあまりなく、 海も明るい色で、やっぱり南の島なのだなあ、と思いました。 今日は、そんな沖縄について書かれた本を紹介します…
あれは小学生の時でした。 学校でスキー遠足に行ったとき、 いくつも飛行機雲を見たことを覚えています。 ほんの2、3時間で10本以上の雲を見ました。 だからその日は晴れていたんでしょう。 山のむこうからまた違う山の方へ飛んでいく飛行機。 今回は、そ…
現代社会の人間関係を描いたものには、途中で辛くなって 読み進めるのに体力が必要だったりする本もあるのですが、 今回紹介する本はそういったストレスを感じませんでした。 そしておもしろい。 三浦しをん「愛なき世界」 洋食屋「円服亭」の見習い、藤丸陽…
ドイツといえば。 オクトーバーフェスタ、ソーセージ、バウムクーヘン。 アインシュタイン、グリム兄弟、手塚治虫の「アドルフに告ぐ」。 ケストナーの児童文学。 中学校の担任の先生が、大学でドイツ語をとっていたということ。 (吐き出すような発音、と言…
www.mao55.net いしいしんじのごはん日記 いしいしんじのごはん日記2 三崎日和 いしいしんじのごはん日記3 アルプスと猫 京都ごはん日記 京都ごはん日記2 ある一年 浅草から三崎、松本、京都で。 住む場所を移動しながら送る日々と、 仕事や回りの人々、…
結局、大人といっても子供の成れの果て。 「なんで?」と聞かれてもうまく答えられないことだってある。 考えに考えた答えを言った時、大概子どもは聞いていない。 次の「なんで?」を言いたいだけだから。 でも、これだけは言っとくよ。 心理はあっても人生…
東川篤哉「ライオンの棲む街 平塚おんな探偵の事件簿」 (試し読みあります) 東京の会社を辞め、地元平塚にUターンしてきた川島美伽と、 ライオンのあだ名を持つ友人、生野エルザ。 元同級生の二人は、息が合っていたりズレていたり・・・・・・ お互いに振り…
大阪に旅行するなら、行ってみたいと思っているお店があります。 それがこちらの、チャルカ。 オリジナルの文房具と、東欧の雑貨などを販売しています。 チャルカ「アジ紙ー東欧を旅する雑貨店チャルカの、 好きで好きで仕方のない紙のはなし。」 アジ紙とは…
大きさが整わない、書いているうちに中心がずれていく、 線がまっすぐ引けない。 自分がそうなので、字をきれいに素早く書ける人には憧れます。 しかし世の中には、綺麗ではないけど味のある、 真似したくなるような文字もあり、 手書きの文字がその人の個性…
最近の暑さには、命の危険を感じるこのごろ。 水分と塩分の補給や直射日光の回避、 倒れる前に予防したいですね。 それには食事も大切、ということで 今日は日々のご飯について紹介します。 「漫画家ごはん日誌」 konomanga.jp 作ってもらったもの、自分で作…
カラスが道にクルミを落として、車にひかせるのを見たことがあります。 実際に見ていると、アレはなかなか難しいようです。 カラスが道路にクルミを落として、近くの電柱に止まる →しばらく待つ →やってきた車が、クルミをふまずに通りすぎる →電柱から飛ん…
最近日差しが強くなり、 外が晴れているのを見るたび目が軽くうつろになるのを感じます。 なので今回は、寒い場所の本を紹介します。 シベリカ子「おいしいロシア」 ロシア第2の都市、サンクトペテルブルグ出身のP氏と 知り合った、日本で生まれ育ったリカ子…
小西七重「箱覧会」 大切なものをとっておく箱。 箱を作る箱屋。 誰かに送りたくなる箱。 マッチ箱。 開けたらそのときの思い出がわきあがる箱。 いろんな箱を紹介するこの本は、 私の思い出もかきおこします。 小学校のときに使っていた、丈夫な緑のお道具…
これは血だ。農茶とは、みどりの血じゃないか。 日々、赤い血にまみれていた戦国の武将たちは、 みどりの血、光の血を欲し、「和」を求めていった。 それは、ただ安寧を、長閑さを欲するのとはちがう、 命がけの「和」だったのではないだろうか。 いしいしん…
ようやく新居にインターネットがつながり、 ブログを再開できるようになりました^^ これからもよろしくお願いします。 さて、令和はじめてのブログは 団地などでときどき見かける給水塔についてです。 吉田篤弘の「台所のラジオ」にあった、 「あそこに、…
突然ですが、引っ越すことになりました。 新居の環境が整うまで、しばらくブログ更新を止めさせていただきます~。 再開した日には、また閲覧などお願い致します!
南方熊楠。 1867年生まれの、和歌山が生んだ博物学の巨星と言われています。 記念館のHPによれば、 東京大学予備門中退後、19歳から約14年間、 アメリカ、イギリスなどへ海外遊学。 さまざまな言語の文献を使いこなし、国内外で多くの論文を発表した。 …
Twitterで見かけて興味を持ち、東京都庭園美術館で行われている 「岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟」展を見にいきました。 岡上淑子全作品 この本は、作者が在住する高知県で 2018年に行われた展示「はるかな旅」の図録でもあります。 1950年…
絵画や彫刻、切り絵など、 細部までできあがっている作品を見てうっとりするような、 自然と笑顔になるような気持ちをなんと呼ぶのでしょう。 陶酔、というものなのかはわかりませんが、 この人の作品を見ていると、そんな気持ちになります。 ヒグチユウコの…
長崎駅に図書館が隣接していました。 ルビーは時間がたてばオパールになるものでした。 6本足の猫のような生き物と並んで歩いていました。 これらは私の見た夢に出てきたものですが、 夢の中では何が出てきても不思議には思わないことがほとんどです。 行っ…
稲垣美晴「フィンランド語は猫の言葉」 今から40年以上前、1970年代末のころ。 現在よりもずっと、フィンランドが遠い国であったころ。 1人の芸大生が、そこに留学した・・・。 私はこの本を、黒田龍之助の書いたものから知りました。 まさに「すばらし…
大竹昭子「この写真がすごい」 プロの写真家もアマチュアも、発表された媒体も関係なく選ばれた 「ちょっと気になる」写真。 ただきれいだけじゃない、繰り返し見たくなる、どこか不思議な写真。 そのどこに惹かれるのか、編者が短い文章にしています。 この…