大阪に旅行するなら、行ってみたいと思っているお店があります。
それがこちらの、チャルカ。
オリジナルの文房具と、東欧の雑貨などを販売しています。
アジ紙とは、味のある紙のこと。
白くてつるつるして新しい紙の真逆を行く、年期を感じさせる紙。
倉庫の奥に眠っていた紙、紙ナプキン、ワラ半紙、
パンの包み紙・・・
「紙と製本が好きでたまらない」雑貨ハンターが
チェコでみつけた紙ものは1つ1つが特別で、
製本職人ヤナタさんの作るノートについての文章は
一編の小説になりそうです。
この本がおもしろかったので、
他にも紙製品について書かれた本を紹介します。
竹尾ペーパーショウという、紙関連業界の展示会のカタログで、
紙の可能性について教えてくれる本です。
上記の特設サイトにも紹介されていますが、
知っているはずの紙が見せる姿は輝いているようでした。
本文の中では、「紙に書くという行為で大切なのは、
書いたものを見ることで考えが変わったり、
紙と対話したりすることにあると思うんです。
ただの記録媒体ではなくて、自分の内側を一旦出して、
自分の声を外から聞くようなプロセス。」とあったのが印象的でした。
ほとばしる紙、したためる紙、かたどる紙、透かす紙、手触りを作る紙、と
紙にできることは、うんと広いのだなあ・・・と、圧倒されます。
2016-2017年に、著者が日本全国を巡って集めた
通称「ジャパニーズ・チップ」。
レストランや食堂などで出てくる箸やストローの袋を、
折ったり丸めたりしてそのまま席に残されるあれのことです。
箸置き、舟、星、人、ハート、エビフライ、
犬のようななにか、鳥のようななにか、よくわからない何か。
折り紙やトランプなど、誰かに教えられてはじめて知るものが
こんなところにもあったのだと思いました。