唐桃の読んだもの。

読んできた本や漫画を、徒然に紹介していきます。

紙から作られるものの本を読みました。~チャルカ「アジ紙」、原デザイン研究所「SUBTLE」、辰巳雄基「箸袋でジャパニーズ・チップ!」

大阪に旅行するなら、行ってみたいと思っているお店があります。

それがこちらの、チャルカ

オリジナルの文房具と、東欧の雑貨などを販売しています。

 

アジ紙―東欧を旅する雑貨店チャルカの、好きで好きで仕方のない紙のはなし

チャルカ「アジ紙ー東欧を旅する雑貨店チャルカの、

好きで好きで仕方のない紙のはなし。」

 

アジ紙とは、味のある紙のこと。

白くてつるつるして新しい紙の真逆を行く、年期を感じさせる紙。

倉庫の奥に眠っていた紙、紙ナプキン、ワラ半紙、

パンの包み紙・・・

「紙と製本が好きでたまらない」雑貨ハンターが

チェコでみつけた紙ものは1つ1つが特別で、

製本職人ヤナタさんの作るノートについての文章は

一編の小説になりそうです。

 

この本がおもしろかったので、

他にも紙製品について書かれた本を紹介します。

 

SUBTLE―サトル かすかな、ほんのわずかの The 47th TAKEO PAPER SHOW

原デザイン研究所「SUBTLE」

竹尾ペーパーショウという、紙関連業界の展示会のカタログで、

紙の可能性について教えてくれる本です。

subtle.takeopapershow.com

上記の特設サイトにも紹介されていますが、

知っているはずの紙が見せる姿は輝いているようでした。

 

本文の中では、「紙に書くという行為で大切なのは、

書いたものを見ることで考えが変わったり、

紙と対話したりすることにあると思うんです。

ただの記録媒体ではなくて、自分の内側を一旦出して、

自分の声を外から聞くようなプロセス。」とあったのが印象的でした。

 

 

ほとばしる紙、したためる紙、かたどる紙、透かす紙、手触りを作る紙、と

紙にできることは、うんと広いのだなあ・・・と、圧倒されます。

 

箸袋でジャパニーズ・チップ!  テーブルのうえで見つけたいろんな形

辰巳雄基「箸袋でジャパニーズ・チップ!

テーブルのうえで見つけたいろんな形」

greenz.jp

2016-2017年に、著者が日本全国を巡って集めた

通称「ジャパニーズ・チップ」。

レストランや食堂などで出てくる箸やストローの袋を、

折ったり丸めたりしてそのまま席に残されるあれのことです。

箸置き、舟、星、人、ハート、エビフライ、

犬のようななにか、鳥のようななにか、よくわからない何か。

 

折り紙やトランプなど、誰かに教えられてはじめて知るものが

こんなところにもあったのだと思いました。