飼ったことはないけど、犬が近くにいるのもいいな~。
そう思えるのは、言葉を尽くしてくれる人がいるからだと思います。
犬のよさについて。犬の見ているものについて。
今日は犬と、映画が出てくる本を紹介します。
犬なくして映画は語れない!
映画と犬好きの漫画家 惑星シベルが、
映画に出てきた“犬”だけをレビュー。
『ウォレスとグルミット』など犬が主役の映画はもちろん、
『ロッキー』の愛犬バッカス、『マスク』の相棒マイロ、
さらにはワンシーンだけしか出てきていない犬や、
主人公を窮地に追い込む犬でさえ愛でてしまう、
犬への偏愛が詰まったコミック・エッセイ。
映画自体はもちろん、登場する犬についても一緒に楽しめます。
かわいさ、忠実さ、親しみ、頭のよさ、おもしろさ。
知らない映画でも、ここがいい、最高だ・・・! と熱く紹介してくれると
自分も見たくなってきます。
ときどき知っている映画が出てくると嬉しく、
それ見た~、おもしろかったよね~、と話しかけたくなるような本でした。
私の犬映画といえば、ディズニーの「101匹わんちゃん」なので
(実写版の「101」もおもしろかった記憶が)
いっぱいのダルメシアンをいつかレビューしてほしいです。
それとも、とっくにやっているのかな?
〈月舟シネマ〉の看板犬ジャンゴは、「犬だって笑いたい」と密かに期している。小さな映画館と、十字路に立つ食堂を舞台に繰り広げられる雨と希望の物語。
「つむじ風食堂の夜」 「それからはスープのことばかり考えて暮らした」
に続く月舟町シリーズ・・・ではありますが、
どこから読んでもいい話です。
「結構そこそこに人気者である」ジャンゴが語る町と、
映画館の主・直さんをはじめとした、
周りの人の観察は静かにあたたかく、
生きてればみんな、何かしらあるんだよなあ、と
言葉にすれば当たり前のようなことがしみてきました。
あれはーあの傘というものは、必ずしも空から降ってくる
水をよけているだけではない。降っているのは水だけ
ではなく、じつのところ、色々なものが降っている。
たぶん、そうだ。私はそこのところをうまく云えない。
「悲しみ」という言葉を当てはめたい気もするが、
正解ではない。もっと心もとない、いつまでも思いが
定まらないような、そんな名づけようのないものが
雨には含まれている。それとも、私が知らないだけで、
ヒトはとっくにその思いに言葉を当てはめているのだろうか。