唐桃の読んだもの。

読んできた本や漫画を、徒然に紹介していきます。

細かなものの本を読みました。

細かい細工品が好きです。

工芸、手芸、工作、美術、ジャンルは様々ありますが、

ためすすがめつ、その細かさと素敵さに息をつき、そこにこめられた

時間を思います。

作られてから今に至るまでの時間、私が知るまでの時間。

アンティーク・レース―16世紀~18世紀 富と権力の象徴

アンティーク・レース―16世紀~18世紀 富と権力の象徴

 

この本では、作者がコレクションしているレースを紹介しているのですが、

1ミリの中に10ステッチをいれ」たり、「0.5ミリの間に4段つく」ったりする

細かさに、息をのみました。

糸を紡いだ人、編みつづけた人、縫った人、大切に扱ってきた人。

今では名前もわからない、いろんな人々が関わっているのだと思いました。

珪藻美術館 Diatoms Art Museum

珪藻美術館 Diatoms Art Museum

 

 手作業の細かさでは、こちらも負けていません。

 珪藻というのは、「単細胞の微小な藻類」。

プランクトンもこの中に含まれるそうです。

多くは0.1ミリにも満たないこれらの珪藻の標本を使って絵を作り、

顕微鏡越しに観察する・・・って、考えた人がすごい!

そして、実際に行う人もまたすごい。

案外歴史は長く、1800年代から作られていたんだそうです。

自然が作った幾何学的な形を組み合わせ、

一つの作品を作り上げていく過程は難しくもおもしろそう。

作者のHP「ミクロワールドサービス」でも、いろんな写真が紹介されていて

楽しいです^^