唐桃の読んだもの。

読んできた本や漫画を、徒然に紹介していきます。

おじさんが活躍する本を読みました。~山下哲「カワイイもの好きな人々。(ただし、おじさんの部)」、本の雑誌編集部「本の雑誌 おじさん三人組が行く!」、斉藤洋「ぼくのおじさん」

以前、飲食店でアルバイトをしていたことがあります。

ある日、ガテン系のおじさんが定食を注文して、

手を合わせて「いただきます」と言ったときに「かわいい」と感じました。

 ギャップ萌というのか、おじさんが、一人で、きちんと挨拶をしている、

というところによさを感じたのかもしれません。

今日はそんな、ちょっとかわいいおじさんが出てくる本を紹介します。

 

カワイイもの好きな人々。(ただし、おじさんの部)

山下哲「カワイイもの好きな人々。(ただし、おじさんの部)」

もともとはサイトの記事で、

書籍はそこから抜粋されたものです。

 

www.1101.com

メダカが好きで育てている。

ファッションドール、ブライスが好きで服を作っている。

動物のイラストを書いている。

うさぎを飼っている。

自分が好きなかわいいものについて、いろんなおじさんが話す、

愛を堪能できる本でした。

そして読んでいるうちに、話している人も、

だんだんかわいく見えてきます。

 

ぼくのおじさん (偕成社おたのしみクラブ)

斉藤洋「ぼくのおじさん」

 

10年前行方不明になったトモオおじさんが、不意に日本に戻ってきた。

インドでヨガの修行をしていたらしい。

ジョッキーになりたい那生と、トラになりたかったおじさんの夏休みを

描いた本です。

 

このおじさん、地図を見るのが好きなんです。

物語の中でも、実際に行かない場所でも想像して楽しんだり、

交通網がくわしく載っている地図を、普通の地図と見比べて

ここからここにはこうやっていくと近道だな、と考えるのが

おもしろいと言っていましたが、

実際に、趣味としての地図読みを楽しんでいる人もいるようです。

ここにもまた、知らない世界が。

 

www.tfm.co.jp

asayoru.net

本についての知らない世界を見せてくれる本が、こちら。

本の雑誌おじさん三人組が行く! (別冊本の雑誌18)

本の雑誌編集部「本の雑誌 おじさん三人組が行く!」

 

 平均年齢45歳の3人が、出版業界に関するあちらこちらを訪問する記録です。

おしゃれなブックカフェに行くところからはじまり、

国土地理院で地図や地球儀を冷やかしたり

出版社を訪問するついでに

近くにある昼飯屋さんを紹介してもらったり、

文学フリマSF大会に行ったり、

ブックオフでのせどりのやりかたを教えてもらったり。

社会見学、探検日記、珍道中。言い方はいろいろですが、

仲間同士でわいわいやっているようなノリって好き~。

 

note.comそして後書きでは、当時の経営危機についても書かれていて、

買って応援しよう・・・という気持ちになりました。