この漫画、好きです。
一期一会の出会いと、各地で食べたとびきりおいしいもののレシピの紹介、
愉快な物語とテンポの中に、時々個人ではどうしようもない危険と
それゆえの楽しさ、だからこそのおいしさが書かれています。
最新話は、主人公が小さいときのちょっと謎めいた出来事なのですが、
そのなかに不思議なビワが出てきます。
ほんのり甘くて、果汁が多くて、皮をむくのがちょっと楽しい、飽きない味ですよね~
なので今日は、ビワについて書かれたものを紹介します。
その辺に生えているものを食べるって、
結構生まれ育った場所によって違いがある気がします。
場所によったらありえない、場所によっては大したことでもない。
私はイチイの実をよく食べていたけれど、
今住んでいるところだとほとんど生えていないないので時々思い出します。
矢崎存美のエッセイに、好きな果物の一つが、ビワなのだと書かれていました。
「湯治場のぶたぶた」にも、作中に自生のビワが出てくるそうなので、
読んでみたくなりました。近々買いましょう。
春の苺、夏の西瓜、秋の梨、冬の林檎。そのほか桃、さくらんぼう、マンゴー、ネーブル、ラ・フランス、びわなどなど。42人の作家がフルーツについて腕をふるう「おいしい文藝」第9弾!
おりおり読んでいるシリーズです。
枇杷もちょこちょこ登場しているのですが、タイトルになっているのは
枇杷を食べていたら、夫もくれというので
「さしみみたいにうすく切って」あげたこと、歯のない口で一生懸命かんでいたこと、
つまんだその手、その指を夫の死んだ後に思い出すという、ほんの3ページながら
印象に残る文章でした。
この人の「犬が星見た ロシア旅行」は70年代に書かれたものなのだけど、
べたついてなくてクールで、新しささえ感じます。