2022年もあと4時間を切り、来年はうさぎ年です。
なので、今日はうさぎの出てくる話を紹介します。
転校生美佐子がうっかり逃してしまった学校のウサギ。
夕暮れの工事現場で繰り広げられる友情物語。
80年代に書かれた本で、舞台にもなっています。
学校図書館にあって、小学生の時に読みました。
6人の小学4年生が、学校から工事現場に逃げ出したウサギをつかまえるために
奮闘する、夕方から夜までの話なのですが、すごく濃密で、
日がだんだん暮れていく心細さや、地面に手を付けるときの感覚や、
小学生の時に、学校の中庭でうさぎを飼っていたことも思い出されました。
中から穴を掘って、校庭の草を食べてるのを時々見かけましたが、
今でもあの学校では飼っているのかなあ。
ウサギの大親分ドン・ウッサと、けなげな子分たちの話です。
「カモメさんのように自由に大空を飛んでみたい…」と、
ドンの一言ではりきる子分たち。
割とひどい目に合うドン・ウッサの背中には哀愁が漂っています。
「地味な兎ですが、ずっとつきあってください」
誕生日にもらったポストカードにはこう書かれていた。
私は決意した。
半月後、兎は私の右側に座っている。「うさと私」の懐の深い日々の会話が、沈みがちな心にやさしい風を送ってくれる。まるで絵本のように大人の心に響く「うさと私」の物語。
時に恋人のようで、時に家族のようで、時に親子のようで。
穏やかで温かく、傷つけるものが何もない空間が広がります。
来年も、ブログの記事を少しづつ書いていこうと思います。
これまで読んでこなかった作者や、ジャンルにも手をのばしてみたい。
それでは、よいお年を!