唐桃の読んだもの。

読んできた本や漫画を、徒然に紹介していきます。

「ぶた」が出てくる本を読みました。 ~松本救助「ブタが好きすぎてハンガリーの国賓に選ばれました」、矢崎存美「ぶたぶたのいる場所」、アントワネット・ポーティス「きがきじゃない」

 

ブタが好きすぎてハンガリーの国賓になりました

松本救助「ブタが好きすぎてハンガリーの国賓に選ばれました」

 

くるくる巻き毛のブタが、ハンガリーでは「食べられる国宝」!? ブタ大好きの漫画家が、ブタのマンガを描いたら、なぜか国賓としてハンガリーに招待されることに! イケメン首相にキスの挨拶をされ、ハンガリーのテレビに生出演し、農場ではかわいいブタたちに出迎えられて――想像を超える出来事が次々に起こる、珍道中コミックエッセイ。巻末には、首相との会食や国宝のマンガリッツァブタの写真も掲載。

 

 作者は青年誌でも作品を発表しています。

「眼鏡橋華子の見立て」読みました~。

 それとは一味違ったこの本は、

「食べられる国宝」マンガリッツァ豚に、

ひいてはハンガリーという国に親しんでいくエッセイコミックです。

note.comマンガリッツァ豚や国についての描写はもちろん、

日本大使館に勤める村野さんが、会食で

「食べるのも仕事ですから!」といっぱい食べているところが

印象的でした。

何かを作ったり、発表したりしていると、

時々おもしろいことが起こるものですね。

 

ぶたぶたのいる場所 (光文社文庫)

矢崎存美「ぶたぶたのいる場所」

 

海辺の瀟洒なリゾートホテルには、知る人ぞ知る神出鬼没のホテルマンがいた。見た目はかわいいぬいぐるみだが、中身は頼りになる敏腕執事。お客が困っていると、何処からか現れ、疾風のように去ってゆく―。その姿を目撃した者は、幸せになれるという伝説があるのだ。
今日も新たなお客がやってきて……。

 

2018年には20周年を迎えたシリーズです。

note.com

ある時は獣医として、居酒屋の店主として、

スクールカウンセラーとして、いろんな人と「彼」は出会います。

誰かと親しくなることはあるけど、馴れ馴れしくはならない、

ほどよい距離感が心地よく、少し楽になります。

海の家でのかき氷、和菓子屋ののり巻き、ホテルでのランチ、

などのグルメ描写も、身近でおいしそう。

 

book.asahi.co

 このぶたぶたとちょっと似ている・・・と思ったのが、この絵本。

きがきじゃない

アントワネット・ポーティス「きがきじゃない」

これ「き」? それ「き」? どれが「き」? 釣竿になったり、絵筆になったり、バーベルになったり…。きが「き」じゃない。子どもの見立て遊びにヒントを得た楽しい絵本。

元のタイトルは、「NOT A STICK」だそうです。

 一本の枝が、何にでもなっていくところが楽しい絵本でした。