くるくる巻き毛のブタが、ハンガリーでは「食べられる国宝」!? ブタ大好きの漫画家が、ブタのマンガを描いたら、なぜか国賓としてハンガリーに招待されることに! イケメン首相にキスの挨拶をされ、ハンガリーのテレビに生出演し、農場ではかわいいブタたちに出迎えられて――想像を超える出来事が次々に起こる、珍道中コミックエッセイ。巻末には、首相との会食や国宝のマンガリッツァブタの写真も掲載。
作者は青年誌でも作品を発表しています。
「眼鏡橋華子の見立て」読みました~。
それとは一味違ったこの本は、
「食べられる国宝」マンガリッツァ豚に、
ひいてはハンガリーという国に親しんでいくエッセイコミックです。
note.comマンガリッツァ豚や国についての描写はもちろん、
日本大使館に勤める村野さんが、会食で
「食べるのも仕事ですから!」といっぱい食べているところが
印象的でした。
何かを作ったり、発表したりしていると、
時々おもしろいことが起こるものですね。
海辺の瀟洒なリゾートホテルには、知る人ぞ知る神出鬼没のホテルマンがいた。見た目はかわいいぬいぐるみだが、中身は頼りになる敏腕執事。お客が困っていると、何処からか現れ、疾風のように去ってゆく―。その姿を目撃した者は、幸せになれるという伝説があるのだ。
今日も新たなお客がやってきて……。
2018年には20周年を迎えたシリーズです。
ある時は獣医として、居酒屋の店主として、
スクールカウンセラーとして、いろんな人と「彼」は出会います。
誰かと親しくなることはあるけど、馴れ馴れしくはならない、
ほどよい距離感が心地よく、少し楽になります。
海の家でのかき氷、和菓子屋ののり巻き、ホテルでのランチ、
などのグルメ描写も、身近でおいしそう。
このぶたぶたとちょっと似ている・・・と思ったのが、この絵本。
これ「き」? それ「き」? どれが「き」? 釣竿になったり、絵筆になったり、バーベルになったり…。きが「き」じゃない。子どもの見立て遊びにヒントを得た楽しい絵本。
元のタイトルは、「NOT A STICK」だそうです。
一本の枝が、何にでもなっていくところが楽しい絵本でした。