唐桃の読んだもの。

読んできた本や漫画を、徒然に紹介していきます。

日々のごはんについて。~はらぺこ編集部・編「漫画家ごはん日誌」、西加奈子「ごはんぐるり」、オカヤイヅミ「すきまめし」

最近の暑さには、命の危険を感じるこのごろ。

水分と塩分の補給や直射日光の回避、

倒れる前に予防したいですね。

それには食事も大切、ということで

今日は日々のご飯について紹介します。

 

漫画家ごはん日誌 (フィールコミックス)

「漫画家ごはん日誌」

konomanga.jp

作ってもらったもの、自分で作るもの。

冷凍しておくおにぎり、趣味で育てている野菜、

郷土料理に、昔からの好物。あるいは食材。

そういうものが、1人の漫画家につき1頁で紹介されています。

(リレーコミックとありました)

巻末のインタビューの言葉を借りれば、「人生に寄り添う」食べ物。

 

思い出や普段の食卓を描くほかにも、

レシピを載せていたり、本を紹介していたり、

紹介のしかたは様々で、飽きることがありません。

 

たとえばお茶椀によそったご飯でも、

人によって書き方がずいぶん違っていて

作品を知っている人でも、知らない人でも

この人はこういうものを食べてきたんだなあ、と思いました。

 

料理が好きでなくても、食べることは、誰しも無関係ではいられません。

だから、何をどんな風に食べるかというのは、

その人の価値観や人間関係、

つまりその人自身を表しているのだと思いました。

 

ごはんぐるり

西加奈子「ごはんぐるり」

小説「奴」も収められた、食べ物エッセイです。

エジプトで母親が作ってくれた日本料理

・・・からの、不自由さとおいしさ。

セネガルでの料理・・・を教わるときに感じる、生活のリズム。

店で頼む料理の「正解」・・・からの、キュートないびつさ。

読んでいる間、

知っているはずの料理を別のもののように感じていました。

 

すきまめし (EDEN)

オカヤイヅミ「すきまめし」

 

ひとりぐらしで在宅仕事。

いつ何を食べてもいいし、食べなくてもいい。

気のむくままに、いろいろ作る。

ちょっとしたすきまに作るレシピと、日常が楽しいマンガです。

漬けていたピクルスがだめになってがっかりしたり

(そしてまた、ビンを洗って漬けなおす)、

甘いものを食べたらしょっぱいものを食べたくなって

コンビニを往復したり。

日常に根ざしているというか、日常そのものが描かれています。