杏耶「たま卵ごはん~おひとりぶん簡単レシピ~」 を読みました。
表紙からも伝わるような、おいしさが満載!
卵好きの作者が、簡単にできるたまごレシピをイラストで紹介していて、
パイ生地の代わりに食パンを使ったキッシュが、簡単でおいしかったです。
なので、今日は家でごはんを作る本を紹介します。
年上の従姉3人の住む家に、大学進学を期に居候することになった浩平。
料理係を任せられ、日々の食事と日常が描かれていて、作る様子が雄弁です。
たとえば第1話では、これからごはんはよろしくね、そろそろ晩ご飯だから
何か作ってよ、それならスパゲティを作ろうかということになり・・・
えーと まず鍋を火にかけて 塩もブチ込んで
湯が沸く間に菜の花を半分に切る
ベーコンはてきとーに細く切ってと
にんにく一かけはみじん切りにする
芽は取らないと毒があるとか
焦げて苦味が出るとかって言うけど気にしない
毒なんか無いしゆっくり炒めれば焦げないし
だいいち面倒だしもったいない(「まかない君」1巻 p9)
小さいころから知っている身内の親しさがあり、大人になっている男女の距離感もあり、
日常のなかに照れやからかいが入ってきて、ちょっとラブコメ風味。
ご当地料理が出てくるところも好きです。
そして雄弁な食事、といえばよしながふみ。
「愛がなくても食っていけます」でも、「きのう何食べた?」でも、
何がどういう風においしいのか、買ったものを何を作って回していくのか、
どうやって作るのか、丁寧に描かれています。
「何食べ」も、10月にはもう20巻。
1巻を読み返してみると、主人公たちの周りの変化も合わせて楽しめます。
当たり前だけど、生き物は死ぬまで何か食べるものなんだなあ…と思いました。