唐桃の読んだもの。

読んできた本や漫画を、徒然に紹介していきます。

「宝石 地球がうみだすキセキ」を見てきました。~諏訪恭一「価値のわかる宝石図鑑」、吉本ばなな「SLY」

名古屋市科学館で開催中の

特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」を見てきました!

 

hoseki-ten.jp

各地の博物館やコレクションから集められた展示物は、

鉱石としての面とジュエリーとしての面の両方が楽しめます。

原石がどのような過程で生まれるか、

お店で売られるようなジュエリーにするまで、どのようなことが行われているか。

照明を落とした部屋でのアルビオン アート・コレクションは、繊細で豪華で、

「珠玉の芸術品」という言葉がふさわしく思えました。

 

鉱物と生き物を組み合わせたコラボレーションのイラストも素敵でした~

note.com

それにちなんで、今日はジュエリーについて書かれた本を紹介します。

諏訪恭一「価値のわかる宝石図鑑」

宝石とは大自然が生み出し、美しく永く身に着けられて価値を持ち続けるもの。本書では、主要な宝石について、美しいジュエリーの写真とともにその価値や品質、選び方などを丁寧に紹介しました。品質・市場価値の目安を3段階で示しましたので、宝石を選ぶときの基準にすることができます。

作者は、SUWA(諏訪貿易株式会社)の会長にして

「宝石 地球がうみだすキセキ」の監修者の一人でもあります。

ダイヤモンド、ルビー、トパーズ、エメラルド・・・硬度順に並べられた

宝石と鉱物種がフルカラーで紹介されていて、

あーすごい・・・うわあ、もう・・・」と、語彙力を喪いました。

いかに有効に原石の形を生かしつつ、きれいなカットをするか。

それをどのように、身に着けるものとしてデザインするかということもわかり、

綺麗で楽しい本でした。

巻末には、5万円から1千万円をこえるようなジュエリーも

たくさん紹介されています。どういうときにつけるんだろう・・・

www.jewelryjournal.jp

 

ジュエリーとは違うけど、山田英春「不思議で美しい石の図鑑」も好きです。

名前で検索したら、エシカルジュエリーの会社HASUNAのCEOとの対話がありました。

karamomo0511.hatenablog.com

 

insights.amana.jp

そして宝石でと言えば、こちらを最近読みました。

吉本ばなな「SLY」

 

語り手清瀬と、昔の恋人の喬。喬と恋人だった日出男。

3人が行く、「美しい景色につられてさまよった」10日間ほどのエジプト旅行の物語。

1995年の、作者のエジプト旅行記も収録されています。

むしろエジプト旅行があって、小説の着想を得たそうです。

 

主人公がジュエリーのデザインをしているので、

石は、自分がどうカットされてどうデザインされるべきか知っている。それを石と一緒に考えるのが私の仕事だ。

や、

ジュエリーは表現のためと同時に、やはり、その人を護る仕事をしているに違いないのだ。

というところも印象に残りました。