水仙が咲き出してだんだん春、と思ったら寒さがぶり返してきて、
毎年のことながらあと2ヶ月くらいでコートがいらなくなるのが
不思議です。
今日は、いろんなところでのお仕事の本を紹介します。
中世欧州を中心とした世界史上の職業を
ゲームっぽく紹介した「Shoseki」です。
「街と村」「郊外と荒野」など、おおまかに活動する場所が分けられて、
職業の要素を「技能」「スキル」「属性」に落とし込んであります。
それぞれの社会的な立場や逸話も多く紹介されており、
文章量は多いけどイラストもネタも多くて楽しくページがめくれます。
www.pixiv.net アレンジされた外観は、装飾や髪型が
いかにもゲームらしい魅力を持っており、
文章では、中世の血なまぐさく厳しい一面を感じて、
よく人間は絶滅しなかったなあ、と思いました。
また、巻末にびっしり書かれた参考文献の多さには驚きます。
論文が書ける量なんじゃないかな。
違う本で正反対のことが書いてあったりもするようで、
イラストなり文章なりで具体的な形にするには
いろんなことを著者が決めていくしかないし、
その辺のセンスに個性が生まれるんだと思いました。
そんな職業、聞いたことない。そんな時代があったのか、と
いろんな驚きもあり、もっといろんな本を読みたい、と思いました。
あなたがなりたかった職業は何ですか。靴職人、お土産屋、動物園飼育係、フィギュア企画開発、漫画アシスタントにフラワーデザイナー。夢を叶え、技能と情熱をもって働く15職種16人の女性に、作家が直撃インタビュー。時に持ち前の妄想力を炸裂させ、時にキレキレの自己ツッコミを展開し、時に物欲の鬼と化しながら、聞き取った素晴らしき人生の物語。さあ皆でレッツ“ふむふむ”!
特殊技能を活かして仕事をしている女性へのインタビュー集です。
雑誌「ダ・ヴィンチ」で、三浦しをん特集のときに、この本について
面白がることですべてが輝き始める、ということが書かれていたのが
印象的でした。
2015年に出版された本なのですが、インタビューをされた人の
名前で検索してみると、近況がわかる人もいて、それは今だから
できることだと思います。
ここの靴、注文してみたいなあ。
社会の気づかれない部分に属して、アメリカの生活の意外な側面を象徴してもいる風変わりな職業についている人々を紹介。
作者はニューヨークの写真家だそうです。
ここで紹介されているのは、
ハローワークでは募集されていないような職業ばかり。
犬の散歩士、譜めくり、ビンゴ読み上げ人・・・
小川洋子の「とにかく散歩いたしましょう」にも紹介されていました。
『世にも奇妙な職業案内』はとても小さなサイズの本である。そこに登場する人々の、決して出しゃばらない節度ある精神を象徴するかのような小ささだ。
(p157)
どんな職業であっても、やってみなければわからない
コツみたいなものがあるのだと思います。
自分が就いたことのある仕事というものはごくごく少ないものですが、
普段していることも、知らない人にとってはおもしろいものなのかしら。
いろんなことが気になりました。