エラ・フランシス・サンダース「翻訳できない世界のことば」 の、
新刊広告からこの本を知りました。
同じシリーズになっているんですね~。
ここで紹介されているのは、
50の「近代化とともに使われなくなった、人間味あふれる」単位。
たとえば髭秒、は1秒間にひげがのびる長さ。
クローシャ、は古代インドで牛の鳴き声が聞こえる距離。
分、は時間にも貨幣にも使われてきたけれど、
もともとは古代中国で使われていた太さの単位で、
馬の尻尾の毛10本分・・・と、はじめて見る単位ばかりでした。
地域によって単位が違った時代が相当長かったことを考えると、
世界規模で単位を統一するには、
背後にいろんなことがあったのだと思わせます。
アメリカでは今でも、
フィートやインチが使われていているわけですしね。
その関連では、この本がおもしろそうでした。
また、こちらの本では、形のないものへの単位づけを行っています。
もともとテレビ番組の、人気コーナーだったそうで、
ゴージャスさ、もどかしさ、怖さなど、それがどのくらいの程度なのか、
わかりづらいものへの基準を決めていきます。
器用さの基準を、漢字のしんにょうをきれいに書きこなすこと
「Sn(シンニョー)」としたり、
はかなさの基準を、お祭りですくった金魚「Kg(キンギョ)」としたり・・・
五月女ケイ子のイラストと、えもいわれぬ世界を作っています。
また、単位といえばこちらの本。
相当前に読んだので、
単位についての雑学と、それにからめた短篇小説がおもしろかった・・・
ことは覚えているけれど、具体的な話は忘れてしまったので、
また読み返そうと思います。