青土社 ||ユリイカ:ユリイカ2018年10月号 特集=図鑑の世界
もともとこの雑誌は好きで、よく読んでいたのですが
今回は特に読み応えがありました。
あの図鑑ができるまでにはこういう過程があったのか、
こんな目的で作られていたのか、こんな工夫があったのか、
という発見がたくさんありました。
図鑑のいいところは、
ただめくっていても楽しいところなのだと思います。
ここに載っているものを見たことがある。
これはあれと似ている。
見たことがないけれど、こんなものがいるんだ。
魚、植物、鉱石、妖怪・・・
共感と驚きをもってページをめくっていくのは、
読書の楽しみでもあるのではないかと。
世界で一人、シャークジャーナリストとして情報を発信している
沼口麻子の「ほぼ命がけサメ図鑑」や、
詩人、小笠原鳥類の作品など、
興味深い記事がたくさん掲載されていて、
読みたい本がまた増えてしまいました。
巻末のアンケート「わたしと図鑑」には、
もし自分で1冊の図鑑を編むとすれば、
何についてのどのような図鑑にしたいか、
という質問があったのですが、
国境の図鑑、図鑑の図鑑、イカ墨の図鑑など、
回答者の好みがあふれてくるようでおもしろかったです。