立って歩けるようにもなれば、
それは靴を履くこととほとんど同じ意味でありました。
これまで履いてきた何十足を思い出すような、
靴について書かれた本を紹介します。
この本、ジョン・ピーコックの「Shoes」では、
3000年以上前のサンダルから現代のパンプスまで、
これまで世界中で履かれてきた靴をイラストで紹介しています。
つまさきをうんと幅広にするのが流行だったり、
足場の悪いところで履いたのか、底に下駄のような歯がついていたり、
足首のところでリボンを結ぶパンプスがあったりと、
時代背景も伺うことができました。
また、流行があるにしても
靴の基本的なデザインは古代とそれほど変わらないのだなあ、とも。
そのあたり、傘と似ています。
また、靴を作る漫画ならこちらを。
イタリアで靴の修行をしてきた一条歩が、
オーダーメイドの靴屋「IPPO」で、客の靴を作っていく
オムニバス形式の物語です。
プロポーズのために恋人に靴をプレゼントする男性、
自分のセンスに地震がない芸能人、
義足の女性・・・
それぞれの人生を進んでいく中での交点。
靴が悩みそのものを解決するわけではないのです。
ただ、今までとは違うものを手に入れる、
安いものではない買い物をすることで自分も変わる。
そういう変化が必要なときもある、ということだと思いました。
そして歩いていけば、おのずと足跡が残ります。
公式サイトによれば、
日本では、年間8万人もの人が消えている——。
「人探し専門」の看板を掲げる探偵事務所の新人・麦野と、
天才・寺崎のコンビが数々の失踪者を探し出す。
それぞれの理由を抱えた失踪者に辿り着く手がかりは、
残された痕跡と失踪者の心理だけ……
探偵vs.失踪者、知恵比べと根競べの社会派人間ドラマ!
作者がサイトで描いている漫画もおもしろいです。
ちょっと星新一に似た雰囲気があります。