唐桃の読んだもの。

読んできた本や漫画を、徒然に紹介していきます。

犬が出てくる本を読みました。~エクスナレッジ「空飛ぶ犬たち」、宮部みゆき「パーフェクト・ブルー」、みやもとかずよし「こまいぬ」

FLYDOGS ―空飛ぶ犬たち―

 

犬が飛ぶ。

跳び上がった空中で、体勢を変える。

芝生の上を駆ける、雪原を跳ねる、花畑で遊ぶ。

フリスビーに飛びかかる、

ボールに向かって跳ぶ、

大勢で柵を飛び越える。

 鼻や毛並みがぴかぴかしていて、

躍動感があふれ、

見ているこちらもわくわくしてくる写真集です。

 

 

パーフェクト・ブルー (創元推理文庫)

 

今でもときどき、思い出すことがある。空き地の雑草を踏んで走る快さ。

球拾いに行って口にくわえたときの、硬球のザラザラした舌ざわり。

子供たちの柔らかな膝の裏側の甘酸っぱい匂い。

 

探偵事務所の飼い犬、元警察犬であるジャーマン・シェパードのマサ。

主に彼の視点から、ある事件が語られます。

 

この本は、中学生の時にはじめて読んだのですが、読み返してみると

野球や家族関係など、複数の要素が絡み合ったストーリーはもちろん、

文章にも、あちこちに惹かれる表現がありました。

女性の白いブラウスに夜のネオンが照り返しているところの、

「ここにいると、蛍光ペンになったみたいな気がするわ」という言葉なども、

その1つ。 

 

犬といえば、こちらも。

こまいぬ―不思議犬一六〇匹を散歩する

 

 名前も分からない誰かが作った、こまいぬ160匹。

こちらをにらみつけているものや

歯をむき出しているもの、

モデルになった犬がいたようなもの、

顔を線で描いたようなもの・・・

強そうなものも、愛嬌のあるものも、

狛犬って、こんなに個性豊かなものだったのか!

と、驚きました。

地元の神社も紹介されていて、うれしかったです。