唐桃の読んだもの。

読んできた本や漫画を、徒然に紹介していきます。

夢枕獏の「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」と、そのコミカライズを読みました。

先日、映画「空海ー美しき王妃の謎」を、見てきました。

【映画パンフレット】 空海 KU-KAI 美しき王妃の謎  キャスト 染谷将太, ホアン・シュアン, 阿部寛, チャン・ロンロン, 松坂慶子, 火野正平,

 夢枕獏の原作「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」が

好きだったので興味を持ったのですが、

なるほどここを削って、ここを付け足して、

こういう風に変えたのか、という違いが面白く、

女性の衣装や髪型、

宮廷での宴の冗談みたいな豪華さや、幻術を見せるところなどは

大変きらびやかで、映像ならではの醍醐味を感じました。

 

中国では「妖猫傳」というタイトルで公開されているそうですが、

そのとおり、猫が大活躍する映画でもありました。

 

沙門空海唐の国にて鬼と宴す 全4巻セット

とは言っても、ボリューム感があるのはやはり原作。

唐では無名の僧である空海が、どんなことをして、

どんな人と知り合い、どう認められていったか、ということも

小説としてしっかり書かれています。うーん、伝奇ロマン。

 

そして原作のコミカライズは、こちら。

沙門空海唐の国にて鬼と宴す 壱 (カドカワデジタルコミックス)

 これは2013年に出版されたのですが、

得体の知れない企みごとの薄気味悪さと、

飄々とした空気をまとう空海が、想像以上に面白かったです。

映画ではなかったことにされている人物も出ていて、

続刊が出るなら、 ぜひ読みたいところ。