唐桃の読んだもの。

読んできた本や漫画を、徒然に紹介していきます。

ことわざについての本を読みました。~エラ・フランシス・サンダース「誰も知らない世界のことわざ」、のり・たまみ「へんなことわざ」

誰も知らない世界のことわざ

誰も知らない世界のことわざ

 

「言葉は、私たちの頭の中に広がる広大な概念の世界です。

言語の数だけ、それぞれの世界観があり、歴史や文化に根ざす

表現があることを、この本を通して強く感じました」

と、書かれていたのが印象に残った本でした。

 

この本は、あちこちの国のことわざを、

イラストと一緒に書いたものです。

ドイツの「あそこでクマがおどっているよ」

(そこはにぎわっている魅力的な場所だ)や、

ラトビア「小さなアヒルを吹き出す」

(嘘をついている)など、広がるイメージがおもしろかったです。

 

日本からは「猫をかぶる」が紹介されていたのですが、

説明に「日本人は、猫となるとちょっと夢中になってしまうようです」

とありました。フランスの方に言われるほどでしたか。

 

日本のことわざと共通するものもあり、

話す人々が広がっていくにつれて、変化していく言葉や、

地球のあちこちを移動していく言葉。

それらの長い年月を思いました。

 

世界のことわざと言えば、こんな本も。

へんなことわざ 「へんな」シリーズ (角川文庫)

へんなことわざ 「へんな」シリーズ (角川文庫)

 

 夫・のりと妻・たまみの2人で書いた本。

世界のことわざと一緒に、豆知識や雑学もたくさん書かれています。

イギリスの「柔らかい舌が骨を砕く」

(悪口や皮肉、軽蔑などの言葉が人の心を激しく傷つける)

が、印象に残りました。

 

ところで、新しい言葉は日々生まれていますが

新しいことわざというのも生まれているのでしょうか。