「言葉は、私たちの頭の中に広がる広大な概念の世界です。
言語の数だけ、それぞれの世界観があり、歴史や文化に根ざす
表現があることを、この本を通して強く感じました」
と、書かれていたのが印象に残った本でした。
この本は、あちこちの国のことわざを、
イラストと一緒に書いたものです。
ドイツの「あそこでクマがおどっているよ」
(そこはにぎわっている魅力的な場所だ)や、
(嘘をついている)など、広がるイメージがおもしろかったです。
日本からは「猫をかぶる」が紹介されていたのですが、
説明に「日本人は、猫となるとちょっと夢中になってしまうようです」
とありました。フランスの方に言われるほどでしたか。
日本のことわざと共通するものもあり、
話す人々が広がっていくにつれて、変化していく言葉や、
地球のあちこちを移動していく言葉。
それらの長い年月を思いました。
世界のことわざと言えば、こんな本も。
夫・のりと妻・たまみの2人で書いた本。
世界のことわざと一緒に、豆知識や雑学もたくさん書かれています。
イギリスの「柔らかい舌が骨を砕く」
(悪口や皮肉、軽蔑などの言葉が人の心を激しく傷つける)
が、印象に残りました。
ところで、新しい言葉は日々生まれていますが
新しいことわざというのも生まれているのでしょうか。