「小説家になろう」というサイトがあるのを、ご存知でしょうか。
日本最大級小説投稿サイトで、
作品の中には書籍やアニメになったものも結構あります。
そのうちの一つが、こちら。
先日4巻が発売されたところです。
1週間に1度、世界のあちこちに扉が現れて
そこは違う世界の食堂につながっている・・・という、
1話完結のオムニバス。
基本的には、食堂に訪れた客が食事をして、もといたところに帰る・・・
というものですが、バリエーションがこんなにあるものか、と驚きます。
おいしくご飯を食べている描写が、とてもいいです。
この物語のつくりは、
「テルマエ・ロマエ」とちょっと似ていると思うのです。
違う世界と、自分のいる世界を行ったり来たりして
影響されるというところが。
自分にとって大事なものを、よりよいものに変化させていきます。
で、おいしい料理つながりでもう一つ。
彼は知らない。
これがのちに、世界中で語り継がれる冒険の始まりとなることを。
老騎士バルド・ローエンの死ぬための道行きが、
死ぬまで生き抜くための旅へと変わっていく。
お家騒動、魔獣との戦い、ほのかな恋愛・・・
旅の中での物語は王道のおもしろさを感じさせてくれますし、
各地の美味が良いアクセントを加えてなります。
ウィジクのあぶりやき、ノゥレのプディング煮、ゆでたてのギー、etc。
その世界の食べ物のおいしさが感じられます。