唐桃の読んだもの。

読んできた本や漫画を、徒然に紹介していきます。

日記について書かれた本を読みました。

日記をつけることは、自分のそばに、

自分とは少しだけちがう自分がいることを感じることなのだ。

 

日記をつける (岩波現代文庫)

日記をつける (岩波現代文庫)

 

私的な日記、

公表された日記、

兄弟で書いた日記や、日記に書かれることや文体、

父親が書いた日記を見る子供に、

日記から生まれる作品・・・

 

いろんな人の書いた日記を紹介しながら、

日記ってどういうものなのか、

どんなふうにつけるものなのか、ということが見えてくる本です。

 

 

東京日記3 ナマズの幸運。

東京日記3 ナマズの幸運。

 

 

 「少なくとも、五分の四くらいは、本当です」

 という、著者の身の回りでおこった出来事。

一日の中から何を取り出して、どう表現するかという

日記を書く才能、というのもあるのかもしれないと思いました。

 

この本では、暑い日について

 「ひょいひょい暑い日」「むらむら暑い日」「せつに暑い日」など

表現していたところが、とりわけ印象に残りました。

 

意識していなかったことをことばにする、使い分けるおもしろさ。

 

 

世の中は偶然に満ちている (単行本)

世の中は偶然に満ちている (単行本)

 

 そしてこちらも。

著者が出会った偶然について、夢について。

 30年にわたり手帳に記録されていた出来事が、本になりました。