先日、バナナワニ園に行きました。
伊豆半島の熱川にある、140頭のワニと4000種類の植物がみられる
動植物園。映画「テルマエ・ロマエ」の撮影も行われたそうです。
ひなたぼっこしている大人ワニはおきもののようで、
子ワニは水を流してあるプールを這い回り、
生まれて間もない赤子ワニはうろこもまだそれほど固くなくて、
鉤爪は小さくも鋭く、なんていうか、みずみずしい感じがしました。
まるで時間が止まってしまったかのような世界で
ワニたちは眠りこけ、バナナは夏の風に吹かれて
そよそよと葉をそよがせていた。
と、この本で書かれていたような光景でした。
ゆっくりめくりたい1冊です。
この本では、ここを「何でもアリの広い敷地」と紹介していましたが
広い敷地の中では、たくさんのワニだけではなく
レッサーパンダが木の上でお昼寝していたり
白黒のマナティーが野菜を食べていたり
植物園で採れた果物がジュースになったりする、おもしろいところです。
この本は、日本全国の温泉イラストルポで
バナナワニ園がメインではないのですが、
湯治であったり、観光であったり、生活の一部であったり、
温泉の個性について知ることができました。
おそらく私がバナナワニ園を知ったのは、10年以上前に読んだ
森奈津子の「悶絶! バナナワニ園」(「西城秀樹のおかげです」収録)
でだったと思いますが・・・そのときは実際に行くとは思いませんでした。