北風も冷たくなってきたこのごろ、
もうすぐ2017年になると気づけば
毎度のことながら1年は早いものだと思います。
そういえば来年は酉年、今回は鳥についての本を紹介します。
私はときどき、この黒い鳥をじっと見つめる。
いつか、自分の魂を太陽のもとに運びかえしてくれる生きもの。
わが窮極の友である。
これは岡本太郎と、しばらく彼の身近にいたカラスの話を
写真と談話でつづった本ですが、
カラスと一緒に写っている写真はなんだかたのしそうで、
個人についてほとんど知らない私でも、
しがらみから解き放たれているような、という言葉は
こういう時に使うのか、と納得しました。
違う生き物であるけれど、だからこそ、どこかで
通じ合っているのではないかと思ってしまうほどです。
表紙のような赤いとさかに白い羽のにわとりはもちろん。
羽が黒かったりまだらもようだったり、
目が青かったり赤かったり黄色かったり、
とさかが黒かったりと、
にわとりにも想像以上にいろんな種類がいるようです。
手のひらに収まるひよこは暖かいんだろう、
とさかはコリッとした歯ごたえがありそうだ、
あの鱗のような足や鋭い爪は爬虫類みたいだ、
生き物ってなんて綺麗なんだろう、と思いました。
尾羽が長く長くたなびいて
こんな生き物が本当にいることに、不思議な気分になりました。
こちらは世界中から集められた、いろんな鳥の飛ぶ姿が見られます。
ホバリングしているハチドリ、ペンギンが水に飛び込む瞬間、
孔雀が羽を広げるとき、求愛のダンス等々、
くちばしから羽の先まで、じっくり眺めたい写真集です。