「私は努力しないで、やせたいのよ」
彼女は真顔で言った。虫がよすぎると私は思った。
ーなぜ?
「何もしないで、しあわせになりたいのよ」
ーしかし、何事も努力というものが・・・
「努力には”美”がない」
ー・・・・・・。
「努力して何かを得ても、当たり前でしょ。努力したんだから。それではしあわせにはなれない」
ーと、いうことは?
「努力せずに得てこそ、しあわせなのよ」
という部分が印象的だったのは、こちら。
これはノンフィクション作家である夫が、
妻の健康のためにもダイエットについていろいろと調べていく本なのですが、
思索を深める著者と感覚に生きる妻との会話が漫才のようです。
とはいえ、ダイエットの道は延々と続くもの。
自分で選んだ食事や生活習慣が今の体を作っているわけですから、
未来のために現在を変えていく必要があるのでしょうね。
しかし。何にせよ続けていくには、おもしろくないといけない。
こちらは国内外を転がりめぐる、著者のダイエット旅行記です。
目指すは20キロの肉はがし。
もともとANAの機内誌に連載されていたものだそうで、さっぱりと読めますが
内容は充実。 ときに耳が痛い「肥満格言」もついてます。
なかなか思いあたらない場所を体験しているので、
自分が行くときの参考になるかもしれません。
(10年くらい前の本なので、確認も忘れずに・・・)