唐桃の読んだもの。

読んできた本や漫画を、徒然に紹介していきます。

猫が推理をする本を読みました。~赤川次郎「三毛猫ホームズの推理」、柴田よしき「ゆきの山荘の惨劇 猫探偵正太郎登場」、松尾由美「ニャン氏の事件簿」

奥泉光といとうせいこうが、夏目漱石の小説について語り合う 「漱石漫談」の中で、「我輩は猫である」は猫と人との ディスコミュニケーションなんだ、という話をしていました。 猫の我輩はいろんなことを考えているんだけど、 周りの人はそんなこと思っても…

オランダについて書かれた本を読みました。~いしいしんじ「アムステルダムの犬」、 有栖川有栖「幻想運河」、赤瀬川原平「フェルメールの眼」

オランダの正式名称が、ネーデルラントとなったそうです。 知らなかった・・・ ネーデルラントが正式「オランダは国名ではない」と政府が宣言 - ライブドアニュース 日本とも何かと縁の深いオランダですが、 私の中のチューリップと風車というイメージから …

書店と猫が出てくる本を読みました。~アネカワユウコ「猫本専門 神保町にゃんこ堂のニャンダフルな猫の本100選」、ヒグチユウコ「ほんやのねこ」、スズシロ「ほんとねこ」

栃木県の小山駅近くに、猫のいる古本屋がありました。 個人でやっているような小さなお店で、 猫はおとなしくレジの近くに座っていたり、 本棚の間を歩いたりしていました。 新年最初の記事は、書店と猫について書かれた本を紹介します。 アネカワユウコ「猫…

沖縄について書かれた本を読みました。~よしもとばなな「なんくるなく、ない」、池澤夏樹「アマバルの自然誌 沖縄の田舎で暮らす」、福岡耕造「島の美容室」

今くらいの時期に、石垣島に行ったことがあります。 ほとんどずっと雨が降っていましたが、 冬の雨でイメージするような冷たさはあまりなく、 海も明るい色で、やっぱり南の島なのだなあ、と思いました。 今日は、そんな沖縄について書かれた本を紹介します…

飛行機の中で事件が起こる本を読みました。~東野圭吾「殺人現場は雲の上」、石持浅海「月の扉」、記伊孝「犯罪交渉人 峰岸英太郎」

あれは小学生の時でした。 学校でスキー遠足に行ったとき、 いくつも飛行機雲を見たことを覚えています。 ほんの2、3時間で10本以上の雲を見ました。 だからその日は晴れていたんでしょう。 山のむこうからまた違う山の方へ飛んでいく飛行機。 今回は、そ…

恋愛について書かれた本を読みました。~三浦しをん「愛なき世界」、 川上弘美「大好きな本 川上弘美書評集」、ニコルソン・ベイカー「もしもし」

現代社会の人間関係を描いたものには、途中で辛くなって 読み進めるのに体力が必要だったりする本もあるのですが、 今回紹介する本はそういったストレスを感じませんでした。 そしておもしろい。 三浦しをん「愛なき世界」 洋食屋「円服亭」の見習い、藤丸陽…

ドイツについて書かれた本を読みました。~多和田葉子「エクソフォニー 母語の外に出る旅」、白乃雪「ほのぼのドイツぐらし」、ヴェラ・レーンドルフ「ヴェルーシュカ 変容」

ドイツといえば。 オクトーバーフェスタ、ソーセージ、バウムクーヘン。 アインシュタイン、グリム兄弟、手塚治虫の「アドルフに告ぐ」。 ケストナーの児童文学。 中学校の担任の先生が、大学でドイツ語をとっていたということ。 (吐き出すような発音、と言…

作家が食べるごはんについての本を読みました。~いしいしんじ「いしいしんじのごはん日記」、東直子「千年ごはん」、オカヤイヅミ「おあとがよろしいようで」

www.mao55.net いしいしんじのごはん日記 いしいしんじのごはん日記2 三崎日和 いしいしんじのごはん日記3 アルプスと猫 京都ごはん日記 京都ごはん日記2 ある一年 浅草から三崎、松本、京都で。 住む場所を移動しながら送る日々と、 仕事や回りの人々、…

Q&Aの本を、読みました。~みうらじゅん「大人に質問!『大人ってどのくらい大変なんですか?』」、田中未知「質問」、恩田陸「Q&A」

結局、大人といっても子供の成れの果て。 「なんで?」と聞かれてもうまく答えられないことだってある。 考えに考えた答えを言った時、大概子どもは聞いていない。 次の「なんで?」を言いたいだけだから。 でも、これだけは言っとくよ。 心理はあっても人生…

平塚、新横浜、鎌倉。神奈川県が舞台の本を読みました。

東川篤哉「ライオンの棲む街 平塚おんな探偵の事件簿」 (試し読みあります) 東京の会社を辞め、地元平塚にUターンしてきた川島美伽と、 ライオンのあだ名を持つ友人、生野エルザ。 元同級生の二人は、息が合っていたりズレていたり・・・・・・ お互いに振り…

紙から作られるものの本を読みました。~チャルカ「アジ紙」、原デザイン研究所「SUBTLE」、辰巳雄基「箸袋でジャパニーズ・チップ!」

大阪に旅行するなら、行ってみたいと思っているお店があります。 それがこちらの、チャルカ。 オリジナルの文房具と、東欧の雑貨などを販売しています。 チャルカ「アジ紙ー東欧を旅する雑貨店チャルカの、 好きで好きで仕方のない紙のはなし。」 アジ紙とは…

文字を書くことについての本を読みました。~新保信長「字が汚い!」、酒井順子「字を書く女 中年書道再入門」、井原奈津子「美しい日本のくせ字」

大きさが整わない、書いているうちに中心がずれていく、 線がまっすぐ引けない。 自分がそうなので、字をきれいに素早く書ける人には憧れます。 しかし世の中には、綺麗ではないけど味のある、 真似したくなるような文字もあり、 手書きの文字がその人の個性…

日々のごはんについて。~はらぺこ編集部・編「漫画家ごはん日誌」、西加奈子「ごはんぐるり」、オカヤイヅミ「すきまめし」

最近の暑さには、命の危険を感じるこのごろ。 水分と塩分の補給や直射日光の回避、 倒れる前に予防したいですね。 それには食事も大切、ということで 今日は日々のご飯について紹介します。 「漫画家ごはん日誌」 konomanga.jp 作ってもらったもの、自分で作…

カラスが出てくる本を読みました。~松原始「カラスの教科書」、宮崎学「カラスのお宅拝見!」、三浦しをん「あの家に暮らす四人の女」

カラスが道にクルミを落として、車にひかせるのを見たことがあります。 実際に見ていると、アレはなかなか難しいようです。 カラスが道路にクルミを落として、近くの電柱に止まる →しばらく待つ →やってきた車が、クルミをふまずに通りすぎる →電柱から飛ん…

ロシアについて書かれた本を読みました。~シベリカ子「おいしいロシア」、速水螺旋人「いまさらですがソ連邦」

最近日差しが強くなり、 外が晴れているのを見るたび目が軽くうつろになるのを感じます。 なので今回は、寒い場所の本を紹介します。 シベリカ子「おいしいロシア」 ロシア第2の都市、サンクトペテルブルグ出身のP氏と 知り合った、日本で生まれ育ったリカ子…

箱が出てくる本を読みました~小西七重「箱覧会」、吉田篤弘「おやすみ、東京」、阿刀田高「アラビアンナイトを楽しむために」

小西七重「箱覧会」 大切なものをとっておく箱。 箱を作る箱屋。 誰かに送りたくなる箱。 マッチ箱。 開けたらそのときの思い出がわきあがる箱。 いろんな箱を紹介するこの本は、 私の思い出もかきおこします。 小学校のときに使っていた、丈夫な緑のお道具…

茶について書かれた本を読みました。~いしいしんじ「且坐喫茶」、池澤春菜「はじめましての中国茶」、青木幸子「茶柱倶楽部」

これは血だ。農茶とは、みどりの血じゃないか。 日々、赤い血にまみれていた戦国の武将たちは、 みどりの血、光の血を欲し、「和」を求めていった。 それは、ただ安寧を、長閑さを欲するのとはちがう、 命がけの「和」だったのではないだろうか。 いしいしん…

給水塔について描かれた本を読みました。~比留間幹「給水塔 Beyond The Water Tower」、オオタマサオ「TOKYO WATER TOWER」、恩田陸「象と耳鳴り」

ようやく新居にインターネットがつながり、 ブログを再開できるようになりました^^ これからもよろしくお願いします。 さて、令和はじめてのブログは 団地などでときどき見かける給水塔についてです。 吉田篤弘の「台所のラジオ」にあった、 「あそこに、…

お知らせです

突然ですが、引っ越すことになりました。 新居の環境が整うまで、しばらくブログ更新を止めさせていただきます~。 再開した日には、また閲覧などお願い致します!

南方熊楠が登場するミステリーを読みました。~東郷隆「名探偵クマグスの冒険」、鳥飼否宇「異界」

南方熊楠。 1867年生まれの、和歌山が生んだ博物学の巨星と言われています。 記念館のHPによれば、 東京大学予備門中退後、19歳から約14年間、 アメリカ、イギリスなどへ海外遊学。 さまざまな言語の文献を使いこなし、国内外で多くの論文を発表した。 …

岡上淑子の、「フォトコラージュ 沈黙の奇跡」展に行きました。

Twitterで見かけて興味を持ち、東京都庭園美術館で行われている 「岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟」展を見にいきました。 岡上淑子全作品 この本は、作者が在住する高知県で 2018年に行われた展示「はるかな旅」の図録でもあります。 1950年…

ヒグチユウコ「CIRCUS」展に行きました。~糸井重里「思えば、孤独は美しい。」についても。

絵画や彫刻、切り絵など、 細部までできあがっている作品を見てうっとりするような、 自然と笑顔になるような気持ちをなんと呼ぶのでしょう。 陶酔、というものなのかはわかりませんが、 この人の作品を見ていると、そんな気持ちになります。 ヒグチユウコの…

夢についての本を読みました。 ~久住昌之「夢蔵―Dream Collection」、川田絢音「空中楼閣 夢のノート」

長崎駅に図書館が隣接していました。 ルビーは時間がたてばオパールになるものでした。 6本足の猫のような生き物と並んで歩いていました。 これらは私の見た夢に出てきたものですが、 夢の中では何が出てきても不思議には思わないことがほとんどです。 行っ…

フィンランドについて書かれた本を読みました。~稲垣美晴「フィンランド語は猫の言葉」、森下圭子/武井義明「フィンランドのおじさんになる方法。」リトヴァ・コヴァライネン/サンニ・セッポ 「フィンランド・森の精霊と旅をする Tree People」

稲垣美晴「フィンランド語は猫の言葉」 今から40年以上前、1970年代末のころ。 現在よりもずっと、フィンランドが遠い国であったころ。 1人の芸大生が、そこに留学した・・・。 私はこの本を、黒田龍之助の書いたものから知りました。 まさに「すばらし…

写真について説明する本を読みました。~大竹昭子編「この写真がすごい」、赤瀬川原平「鵜の目鷹の目」

大竹昭子「この写真がすごい」 プロの写真家もアマチュアも、発表された媒体も関係なく選ばれた 「ちょっと気になる」写真。 ただきれいだけじゃない、繰り返し見たくなる、どこか不思議な写真。 そのどこに惹かれるのか、編者が短い文章にしています。 この…

島についての本を読みました(国内編)。~菅野彰「雨が降っても、生ビール」、赤瀬川原平「島の時間 九州・沖縄 旅の始まり」、岩合光昭「島の猫」

そもそも日本全体が島国であるわけですが、 そのなかでも当然大きさの違いはあり、それぞれの特色もあります。 場所によっては外国よりも遠い、国内の島。 今日は島について、書かれた本を紹介します。 菅野彰「雨が降っても、生ビール」 6000人の人が住…

猫が出てくる怪談を読みました。~ポー「黒猫/モルグ街の殺人」、黒木あるじ・我妻俊樹他「猫怪談」、TONO「猫で語る怪異」

ほとんど音も立てずに動く。すばやい。 思わぬところから出てくる。 人の近くにいるのに、人とは違うものを見ているような気がする。 だから、猫はホラー作品とも相性がいいのだと思います。 私にとってのそのはじまりは、やはりポーの黒猫でしょうか。 動物…

江戸が舞台のミステリ小説を読みました。宮部みゆき「初ものがたり」、半七捕物帳傑作選「読んで、半七!」、都筑道夫「なめくじ長屋捕物さわぎ」

現代社会でのミステリ小説も好きですが、 特有の背景をもつものも、また違うおもしろさがあると思います。 その時代や、場所だからできるトリックがあったり、 価値観や決着のつけかたが違っていたり。 なので、今回は江戸時代が舞台のミステリーを紹介しま…

wagashi asobi について書かれた本を読みました。~うめ(小沢高広/妹尾朝子)「おもたせしました。」、BMFTことばラボ「ふわとろ SIZZLE WORD 「おいしい」言葉の使い方」

東急池上線、長原駅から歩いてほど近いところにあるのが、 wagashi asobiのアトリエです。 wagashi-asobi.com ここで売っているお菓子は、絞りこまれた2種類。 ドライフルーツの羊羹と、ハーブの落雁です。 羊羹も落雁も、私にとっては 出されたら食べるけど…

雑草について書かれた本を読みました。~吉本由美「みちくさの名前。雑草図鑑」、多田多恵子・大作晃一「美しき小さな雑草の花図鑑」

自然破壊が叫ばれているのはずいぶん前からですが、 さすがに外を歩いているとき、草の一本も目に入らないというのは なかなか特殊な環境ではないかと思います。 とはいえ、その名前や植生を知っているかと言えばそれも微妙な話。 よく見るあの草、草むしり…