唐桃の読んだもの。

読んできた本や漫画を、徒然に紹介していきます。

写実画・細密画について書かれた本を読みました。~月刊美術編集部「写実画のすごい世界」、宮部みゆき「ステップファザー・ステップ」

写真のようにリアルな作品を、絵画という形で見せる。 それが写実画です。 とはいえ、定義は様々あるようで 写実絵画を専門に収集している、ホキ美術館のHPによれば 「写実絵画とは物がそこに在る(存在する)ということを描くことを通して しっかり確かめよ…

インドについて書かれた本を読みました。~松岡宏大・野瀬奈津子「持ち帰りたいインド」、「タラブックス インドのちいさな出版社、まっすぐに本をつくる」、U-zhaan「ムンバイなう インドで僕はつぶやいた」

私がインドをはじめて意識したのは、椎名誠のエッセイででした。 たしか本文に、 車に乗ったときに窓から入る風が、 ドライヤーを吹きつけられているようだ と書かれていて、それが印象に残っています。 子供心に、熱風を感じました。 そんなインドで作られ…

カレーについて書かれた本を読みました。~阿川佐和子など「アンソロジー カレーライス!」、カラスヤサトシ「カラスヤサトシの日本びっくりカレー」、清水義範「12皿の特別料理」

鉄腕DASHで、企画「俺たちのDASHカレー」がはじまったとき、 私もカレーを食べていました。 何をどう入れても大概の場合どうにかなるものが、カレー。 学校でも、家庭でも、カレーと無関係に過ごしてきた人は 少ないんじゃないかと思うくらいです。 なので、…

アメリカでの日常について書かれた本を読みました。~近藤聡乃「ニューヨークで考え中」、ユペチカ「サトコとナダ」

起きてご飯を食べてお仕事してちょっと好きなことをして その他もろもろもして眠る、日常。 もちろんそれは世界中で行われているものだけど、場所が違えば またいろんなところが変わってくるのだと思います。 今回は、アメリカでの日常を描いている漫画を紹…

セーラー服について書かれた本を読みました。~森伸之「私学制服手帖 エレガント篇」、酒井順子「着ればわかる!」

文京区にある「弥生美術館・竹久夢二美術館」では、 6月24日(日)まで、「セーラー服と女学生」展が行われています。 中村佑介のポスターが印象的なこの展示では、 多くのイラストや雑誌、実物などの資料で、 セーラー服の魅力を教えてくれました。 それにち…

手紙に関わる本を読みました。~吉田篤弘「遠くの街に犬の吠える」、藤井咲子「おじいちゃんの封筒」、久保田沙耶「漂流郵便局 届け先のわからない手紙、預かります」

世に「偶然」と称するものは多々あります。 しかし、ぼくとしては、あのときのあの出会いだけに「偶然」を使いたい。 でなければ、これほど沢山の手紙を書きつづけてきた理由が わかりません。 ぱあっと、情景が浮かぶ本でした。 たとえば、桃を切る感触、 …

くらやみについて書かれている本を読みました。~村上春樹「騎士団長殺し」、茂木健一郎withダイアログ・イン・ザ・ダーク「まっくらな中での対話」

「光の99,965%を吸収する物質」というものを、ネットで見かけました。 ペンタブラックと名づけられたそれは、ほとんど光を反射しないので、 物があるというよりも、 ただ切り取られた暗闇があるようでした。 それがとても印象に残ったので、 今日は「くらや…

犬が出てくる本を読みました。~エクスナレッジ「空飛ぶ犬たち」、宮部みゆき「パーフェクト・ブルー」、みやもとかずよし「こまいぬ」

犬が飛ぶ。 跳び上がった空中で、体勢を変える。 芝生の上を駆ける、雪原を跳ねる、花畑で遊ぶ。 フリスビーに飛びかかる、 ボールに向かって跳ぶ、 大勢で柵を飛び越える。 鼻や毛並みがぴかぴかしていて、 躍動感があふれ、 見ているこちらもわくわくして…

夢枕獏の「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」と、そのコミカライズを読みました。

先日、映画「空海ー美しき王妃の謎」を、見てきました。 夢枕獏の原作「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」が 好きだったので興味を持ったのですが、 なるほどここを削って、ここを付け足して、 こういう風に変えたのか、という違いが面白く、 女性の衣装や髪型、…

カエルに興味がわいてくる本を読みました。~草野心平「蛙のうた」、松橋利光・高岡昌江「ずら~りカエル ならべてみると・・・」、高山ビッキ「かえるる カエルLOVE111」

るてえる びる もれとりり がいく。 ぐう であとびん むはありんく るてえる。 ではじまる詩を知ったのは、 北村薫の「スキップ」ででした。 それが草野心平と結びついたのは、ずっとあとのことです。 この福島生まれの詩人は、 カエルを題材とした詩をたく…

ハングルについて書かれた本を読みました。~荒川洋司「ぼくのハングル・ハイキング」、茨木のり子・金裕鴻「言葉が通じてこそ、友だちになれる」、四方田犬彦・金光英実「ためぐち韓国語」

語学というのは、習得を目ざすことではないという気持ちがある。 しゃべれるとか、話せるとか、 そんなことはどうでもいいとはいわないが、 学習をとおしてその人がふれていくもの、 みずからにおいて見出したものが 重要だという点は忘れたくない。 と、詩…

イスラエルに関わる本を読みました。~ナタリー・ベルハッセン/ナオミ・シャピラ「紙のむすめ」、大桑千花「エルサレム・クロック イスラエルの春夏秋冬」、浅暮三文「似非エルサレム記」

イスラエル、とちょっと検索してみると 物騒なニュースがたくさん出てきますが、 それはあくまで一面で、 美しいところ、楽しいところもたくさんあるのですよね。 今日は、そんな本を紹介します。 これは、飯田橋近くにある印刷博物館での企画 「世界のブッ…

歌や句の本を読みました。~正岡子規・天野祐吉「笑う子規」、倉阪鬼一郎「怖い俳句」、西加奈子・せきしろ「ダイオウイカは知らないでしょう」

2018年、初めての更新です。 今年もいろんな本を読んでいきたく思いますので、 よろしくお願いします。 最近は、短歌や俳句の本を読むようになりました。 とはいえ詩の歴史は長いので、 それだけではおもしろさがわからないものもあります。 わかりやす…

夏目漱石の本を読みました。~いとうせいこう×奥泉光「漱石漫談」、夏目漱石「行人」、香日ゆら「先生と僕」

2017年は夏目漱石生誕150周年だそうで、 いろんなところでそれにちなんだイベントが行われていました。 この本も、その企画として出版されたものです。 漱石漫談 作者: いとうせいこう,奥泉光,施川ユウキ 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2017…

ミステリーについて紹介する本を読みました。~有栖川有栖「ミステリ国の人々」、東理夫「ミステリ亭の献立帖」

ミステリ国の人々 作者: 有栖川有栖 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社 発売日: 2017/05/12 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (2件) を見る 私は常々、ミステリを語るためのより的確で新しい表現がもっとあればいいのに、と思って…

仙台が舞台の本を読みました。~重野なおき「政宗さまと景綱くん」、伊坂幸太郎「仙台ぐらし」

今年は伊達政宗生誕450周年、ということで 仙台を中心ににぎわっていましたが、 この機会にと私も行ってきました。 白石城、松島の円通院、仙台市内の瑞鳳殿に博物館。 行きたいところはもっとたくさんありましたが、 今回行けたのはこのあたり。 テーマ…

中をのぞく、本を読みました。~こうざいきよ「財布の中身」、ヒヨコ舎「本棚」、森皆ねじ子「人が病気で死ぬワケを考えてみた」

財布の中、本棚の中、服の中、体の中。 むき出しにしてお金を持ち歩く人はそういませんし、 服で隠さないといけないところを出していたら110番です。 隠すのは、大切なものだし 人にみせびらかすものではないから。 そして、とても個人的なものだから。 …

岩合光昭の本を読みました。~「ふるさとのねこ」「岩合光昭の大自然100」

先日、 「劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き コトラ家族と世界のいいコたち」を見に行きました。 津軽のりんご農家で 春に生まれた子猫の目が6日目に開き、 みるみる大きくなって冬を越す。 りんごの花や実、樹のすぐそばで。 そんな情景が撮られています。 ふ…

猫と俳句の本を読みました。~堀本裕樹・ねこまき「ねこのほそみち 春夏秋冬にゃー」、柳沼吉幸「寺ねこ」、倉阪鬼一郎「猫俳句パラダイス」

俳句のよさは、写真のようなものだと思います。 きりとり方や撮るタイミング次第で、 見慣れた風景でも、初めて見るような新鮮なものとして写ります。 また、思いも寄らぬ言葉の組み合わせで、 イメージが広がることもあります。 そんな俳句の中でも、今回は…

ことわざについての本を読みました。~エラ・フランシス・サンダース「誰も知らない世界のことわざ」、のり・たまみ「へんなことわざ」

誰も知らない世界のことわざ 作者: エラ・フランシス・サンダース,前田まゆみ 出版社/メーカー: 創元社 発売日: 2016/10/19 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る 「言葉は、私たちの頭の中に広がる広大な概念の世界です。 言語の数だけ、そ…

石についての本を読みました。~山田英春「不思議で美しい石の図鑑」、宮田珠己「いい感じの石ころを拾いに」

めのう、水晶、柘榴石、蛍石、ぶどう石等々各種鉱石。 サメの歯、アンモナイトなどの化石に隕石。 それぞれ不思議な色や形で、 綺麗にカットされて磨かれたものとは違う、生々しい魅力があります。 自然が偶然に生み出したものが、こんなにおもしろくなるな…

中国についての本を読みました。~赤瀬川原平「香港頭上観察」、小田空「中国の思う壺」、糸川燿史×中島らも「流星シャンハイ」」

香港頭上観察 作者: 赤瀬川原平 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 1997/06 メディア: 大型本 クリック: 1回 この商品を含むブログ (1件) を見る 香港の町を歩いていくと、 こちらの感覚も何だかイリーガルな領域に踏み込んでいく。 もちろん人々が暮らしてい…

ジャンプする本を読みました。~古川日出男「サマーバケーションEP」、林ナツミ「本日の浮遊」、青山裕企「ソラリーマン」

年を越すとき、ジャンプをすると決めていたときがありました。 重力に囚われるのは、それはもうしかたないこと。 だから飛び上がっているときに、数秒間だけでも 解放されているような気になったのかもしれません。 今日は、ジャンプが印象に残る本を紹介し…

冷たいお菓子の本を読みました。~蒼井優「今日もかき氷」、おいしい文藝「ひんやりと、甘味」、米澤穂信「氷菓」

アイスクリームなら冬でも売っているし、おいしく食べられるけど かき氷は夏限定、という気がします。 今年もかき氷のおいしくなる季節がやってきました。 今日も かき氷 【完全版】 (CASA BOOKS) 作者: 蒼井優 出版社/メーカー: マガジンハウス 発売日: 201…

なろう小説を読みました。~犬塚惇平「異世界食堂」、支援BIS「辺境の老騎士」

「小説家になろう」というサイトがあるのを、ご存知でしょうか。 日本最大級小説投稿サイトで、 作品の中には書籍やアニメになったものも結構あります。 そのうちの一つが、こちら。 異世界食堂 1 (ヒーロー文庫) 作者: 犬塚惇平,エナミカツミ 出版社/メーカ…

百物語を読みました。

百。 一つ一つ集められた物語は、 百集まることによって、また新しい形が生まれます。 新耳袋―現代百物語〈第1夜〉 (角川文庫) 作者: 木原浩勝,中山市朗 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 2002/06/01 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 18回 この商品を…

日記について書かれた本を読みました。

日記をつけることは、自分のそばに、 自分とは少しだけちがう自分がいることを感じることなのだ。 日記をつける (岩波現代文庫) 作者: 荒川洋治 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2010/11/17 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 36回 この商品を含むブロ…

ベトナムでの本を読みました。

ベトナム犬の街かど 作者: 新美敬子 出版社/メーカー: 文春ネスコ 発売日: 2003/02 メディア: 大型本 この商品を含むブログ (2件) を見る 昨年台湾に行った時、 雑踏の中に、犬がトコトコ歩いていたのが印象に残っています。 お店の前で、微動だにしないシェ…

バナナワニ園の出てくる本を読みました。

先日、バナナワニ園に行きました。 伊豆半島の熱川にある、140頭のワニと4000種類の植物がみられる 動植物園。映画「テルマエ・ロマエ」の撮影も行われたそうです。 ひなたぼっこしている大人ワニはおきもののようで、 子ワニは水を流してあるプール…

ヒグチユウコさんの本を読みました。

先日、南青山の「TOBICHI」に行ってきました。 ここは、ほぼ日刊イトイ新聞の 「店舗でありギャラリーでありイベント会場でもある」 おもしろい場所なのですが、 そこでヒグチユウコさんの原画展が行われていたのです。 初回限定版 BABEL Higuchi Yuko Artwo…