先日、映画「空海ー美しき王妃の謎」を、見てきました。
好きだったので興味を持ったのですが、
なるほどここを削って、ここを付け足して、
こういう風に変えたのか、という違いが面白く、
女性の衣装や髪型、
宮廷での宴の冗談みたいな豪華さや、幻術を見せるところなどは
大変きらびやかで、映像ならではの醍醐味を感じました。
中国では「妖猫傳」というタイトルで公開されているそうですが、
そのとおり、猫が大活躍する映画でもありました。
とは言っても、ボリューム感があるのはやはり原作。
唐では無名の僧である空海が、どんなことをして、
どんな人と知り合い、どう認められていったか、ということも
小説としてしっかり書かれています。うーん、伝奇ロマン。
そして原作のコミカライズは、こちら。
これは2013年に出版されたのですが、
得体の知れない企みごとの薄気味悪さと、
飄々とした空気をまとう空海が、想像以上に面白かったです。
映画ではなかったことにされている人物も出ていて、
続刊が出るなら、 ぜひ読みたいところ。