細かい細工品が好きです。
工芸、手芸、工作、美術、ジャンルは様々ありますが、
ためすすがめつ、その細かさと素敵さに息をつき、そこにこめられた
時間を思います。
作られてから今に至るまでの時間、私が知るまでの時間。
この本では、作者がコレクションしているレースを紹介しているのですが、
「1ミリの中に10ステッチをいれ」たり、「0.5ミリの間に4段つく」ったりする
細かさに、息をのみました。
糸を紡いだ人、編みつづけた人、縫った人、大切に扱ってきた人。
今では名前もわからない、いろんな人々が関わっているのだと思いました。
手作業の細かさでは、こちらも負けていません。
珪藻というのは、「単細胞の微小な藻類」。
プランクトンもこの中に含まれるそうです。
多くは0.1ミリにも満たないこれらの珪藻の標本を使って絵を作り、
顕微鏡越しに観察する・・・って、考えた人がすごい!
そして、実際に行う人もまたすごい。
案外歴史は長く、1800年代から作られていたんだそうです。
自然が作った幾何学的な形を組み合わせ、
一つの作品を作り上げていく過程は難しくもおもしろそう。
作者のHP「ミクロワールドサービス」でも、いろんな写真が紹介されていて
楽しいです^^