私には経験上わかっていることがあった。スティーブ・ジョブスも言うように「人々は、ほんとうに自分たちが欲しいものを知らない。」多くの人は目の前に提示されて、初めて「これが欲しかったんだ!」と声を上げる。まだだれもほんとうに「かっこいい義足」「美しい義足」に接したことがない。それが登場しさえすれば、何かが変化する。
(山中俊治・著「カーボンアスリート 美しい義足に描く夢」より)
パラリンピックも今日でおしまいですね。あと10年くらいしたら、生身の人間以上の性能を持った義足が実用化されるのではないかと楽しみです。
そして義足も道具の一つなのだから、性能はもちろん外観も重要。眼鏡だって靴だっていろんなデザインがあるのに、思えば、この本を読むまで義足のデザインや美しさについて考えたことがありませんでした。
著者はプロダクトデザイナーで、Suicaなどのカードを読み取れる改札機のシステムを作った人でもあります。この本にはそんな著者と、大学の学生たちが一緒に作りはじめた「美しい義足」の記録が書かれています。
人に似せる方向に行くのも一つの手段なのですが、人形の綺麗さが人のそれとは違うように、作られた物にはまた違う美しさがあると思います。うーん、言葉が見つからない。
検索をしているうちに、こういう本も見つけました。
これも近いうちに、読みたい。